「だんなデス・ノート」という本を聞いたことがあるかもしれません。
先日TVで紹介されていたので、手に取って読んでみました。
それにしても、身近な人を「デス」するという響きがいかにも不気味な?タイトルの本ですよね。
もともと、インターネット上での夫の愚痴や悪口を書き込むサイトがあって、
その内容を本にまとめたものです。
→「だんなデス・ノート」の詳細はこちら
そもそも夫婦でお互いに対等に話ができるなら、夫の愚痴や悪口を書き込むことはないでしょう。
でも、面と向かって言えなかったり、話す機会すらない場合は、こういったところに心の本音が出てくるものです。
サブタイトルが、
「夫の死を願う妻たちの叫び」
そんな風に思うなら、すぐに離婚した方がいいんじゃないの、っていう突っ込みを入れたくなります。
想像するだけで、本の内容が見て取れますよね。
読んでみて、結婚生活でここまでネガティブな方向にしか向かなくなることって、できるんだなぁ.....と
旦那デスノートの本の内容を、ざっくりと紹介します。
本のタイトルに「デス」とあるくらいなので、願いが「だんなしんで欲しい」ですね。
ベースがそこにあるので、どうしてもネガティブな内容になっています。
各章のタイトルを見るだけで、妻が夫に対しての不満が一通りわかりますよね。
章のタイトルは
このタイトルのどれもが当てはまるくらいなら、結婚生活はやめた方がよくない?
離婚したい、と思って行動しないのかな?
という疑問も出てきます。
本の内容は夫のことを、
「ボケ」「アホ」「はげ」「カス」「脳なし」「あばずれ」
と言放ったり、
夫への感情表現が、
「ほんとムカつく」「キモい」
など、下品きわまりない感じはしますよね。
言いたいことはわかります。
各章にかかれている内容をピックアップしてみました。
夫婦が仲が悪くなる理由で、明確なのが「夫の浮気・不倫」ですよね。
妻に見つかったら、付け替える理由がないですから。
そこに、妻がお怒りになるのもごもっともです。
おまえさ、私と同じ年の女と不倫したよね。
...(中略)
しかも私が寝てると思ってちっこい声で「萌え萌え...ハート」ってさ。
頭壊れてんな。いまこの場で吐きたいわ。
1日以内に死○で。コレ願望じゃなくて命令だから。
「出張」と言って、女性と旅行し、バイアグラまで飲んで(がんばって?)浮気していた夫に対しての文句
私が体調不良で寝込んだ日、見て見ぬふりして旅行へ出かけて行ったときはさすがに悲しかった。
あなたには大切なものをすべて奪われました。あなたから唯一取り戻せるのはお金だけ。
早くお金を返して、この苦痛から、私を解放してください。
女一人も幸せにできない情けない男。薬の副作用で死○や!
ごもっとも、ですよね。
そもそも、相手が「浮気・不倫」したら、離婚することで慰謝料をとれば、お金は入ります。
戦略的にも誰に目にもわかる「証拠」だけは確保しておくべきです。
たとえ今、浮気を認めていたとしても、そういう性格の人は後々「証拠を見せてみろ」と手のひらを返すことが多いからです。
デスノートに書き込むくらいなら、浮気や不倫を感じた時に、すぐにはおおごとにせず「証拠集め」から作戦を練った方がいいと思います。
結婚する前は、そうではなかったはず?、ですよね。
むしろ、レスに悩んでいる夫婦は、羨ましいところもあったりします。
が、夫の嫌悪感が大きいと、こういう感情になってしまうんでしょうね。
面白かった?のが、「毎回イク演技をしている妻」の気持ちですね。
さっさとイケや!このヘタクソ!
つーか、さっさと逝ってくれ。
詩を書くセンスがありますよね 笑
中には、不倫でも浮気でもしていいから、二度と帰ってこないで欲しい、
毎日帰ってきたときの玄関のドアの音を聞くだけで、どう気がします。
というものもあります。
これって、将来的に、ずっと結婚生活できるんでしょうか。
離婚決断する心の基準に、このままの結婚生活をしていて「将来の幸せをイメージできない」というものがあります。
きっと一緒に住んでさえいなければ、もっといい関係だったはず。
結婚して同居したことが、夫婦としての絆を強くするどころか、亀裂を生んでしまったようですね。
離婚したいと告げると、無責任だと頭から冷たいお茶をかけられ灰皿を投げつけられ蹴られた
恐怖で普段から言い返すこともできず、自己中な旦那に振り回されっぱなし......そしてガキすぎる
夫の暴力に、NOを言えたのはすごいです。
DVといっても、デス・ノートに書き込める余裕?があるうちは、まだマシってことです。
実際にDVに関しては、殺人事件も起きているくらい、逼迫した状況のこともありますからね。
そんな時は、ネットに書き込んでいるんじゃなくて、今すぐ逃げる準備をするべきです。
結婚して14年たつけどおまえとけっこんしてよかった…っておもったことは一度もない。
...(中略)
おまえは気づいていないみてぇだが子供と2人で回転寿司行ったり、おまえの歯ブラシでトイレ掃除したりしているからなァ!!
早く死○で私と息子を安心させてくれよ!
旦那への復讐心から別れないでいるという人も、書き込んでいます。
「復讐」と言いつつも、根底には、妻が夫へ「依存」しているんでしょうね。
妻が自立することのできないもどかしさが、ここに書かれている気がします。
子供のために離婚しない選択をしているのかもしれませんが、
夫婦の間にいて、夫婦仲の悪さを感じている子供が気がかりです。
旦那と知り合って白髪になりました。
結婚し借金まみれになりました。
子供が生まれて旦那が嫌いになりました。
心の底から死ん○ほしいです。
死神様連れていってください。
おながいします。
まるで詩のように書かれていますけど、事情が分からない分、ストレートですよね。
ほかにも、「夫には期待していない」発言がありましたね。
結婚生活って、相手に期待するから依存してしまう自分がいるものです。
「期待しない」と言っていながら、実は夫に期待して、変わってほしい願望が隠されているのかもしれませんね。
「デス・ノート」という掲示板に書かれた内容なので、”しね”的な発言は多いです。
夫婦という共同生活をしていて、いやな気持ちになるときに、愚痴・悪口、言いたくなるのもわかります。
もちろん、本当に面と向かってグチ・悪口を言えないから、掲示板に書き込むのかもしれません。
でも、これ、本当に普段の会話で言っていたら、結婚生活が上向きになることはないです。
口では言えなくても、心の中も不平不満だらけなんです。
夫婦ともに喜びを感じることはないんでしょう。
結婚したままで、夫の愚痴を垂れ流す行為は
「私は、その程度の男としか結婚できないような女です」
と触れ回っているようなものです。
だんなデスノートに発言している妻で幸せを感じている人は、皆無ですね。ゼロです 笑
本のあとがきにも書かれていました。
「旦那への愚痴を書くことで、一時的なストレスは解消できても、根本的な部分が解決できない。悩んでいる主婦たちの生活は潤っていかない」
楽しそうに書いてあっても、夫のことをディズってあざ笑っているので、幸福度はゼロです。
「私は、こんなに不幸でかわいそうで」
そんなことを言ってて、幸せになれるワケはないです。
「自分が不幸だ」って言う人には、近づきたくもないですからね。
だんなデスノートに書き込む人のレベルは、幸せと全く反対の位置にいる人たち、というレベルです。
この本に書かれているくらいのグチをネットに書き込めるなら、そのパワーを離婚の方に向けたほうが、断然幸せになれます。
離婚して、「私は今、幸せだ」って言えるんです。
離婚したら、もうだんなの愚痴を言う必要ないですからね。
タイトルにつられて、だんなデスノートの本を読んだ人もいるようですね。
ネットでの書き込み評価を見て見ると、
全く笑えない。自分がそう思っていなくても、ネガティブな思考を持った人の思考に引き込まれてしまいそう悪本。
ヘイト本と同じです。出版に反対する人は社内にいなかったのでしょうか?
などなど、批判的なレビューの方が圧倒的に多いです。
2022年8月現在 Amazonでは62%が星5つあるうちの「3」を評価しています。
→「だんなデス・ノート」Amazonでの現在の評価はこちら
肯定的な評価の内容を見ると、
内容的には かなり辛口ですが、寂しい想い・悔しい想い・悲しい想いをしてる人達がいるって事が感じ取れる一冊だと思います。
ある意味で客観的ですね。
悪い評価の多い本ですが、トップの評価も2割以上あって、
だんなデスノートの本の内容が、支持されるか、されないかは、両極端なのかもしれませんね。
「デス・ノート」という本は、
そういう本ですね。
もしかしたら、「死んでほしい」という妻の思いも愛情の裏返しかもしれません。
だって、無関心だったら、憎しみという感情も出てきませんよね。
ダンナのことがイヤなら、愚痴や悪口を第三者に向けてわかってもらうより、離婚に向けて自分が動いていった方が、幸せになれます。
離婚したいと思いながら、冷静に切り出したとしても、離婚を言い出した後は、夫婦二人が冷静に話し合うことが難しくなります。
「離婚」を口にすれば、夫婦関係が悪化するのは間違いありません。
などお互いが攻撃し合うことになってしまうんですね。
とくにお金がからむ財産のことについてこじれて「離婚」も話し合えないとも多いです。