40代 になったら、プライベート面で一つやっておかなければならないことがあります。
それは夫婦の関係を見直すことです。
見直すといっても、別れる、別れないといった深刻な話しではありません。
たしかに、離婚したいと思っている40代夫婦は多いです。
妻も、夫もです。
40年以上生きてきて、人生の折り返し地点。
後ろを振り向きたくなる年齢ですよね。
夫婦で子供がいない間は、たいていの夫婦は恋人関係だった時代とそう変わらずに、いい関係でいることができます。
でも、子供が生まれると夫婦関係は変わる。
変化した関係をお互いがメンテナンスしていくことが必要なのですが、
そこに労力をかけないまま40代になってしまうと、
不満だけ が膨らんでいってしまいます。
ある調査によれば、夫婦がうまくいかない理由は3つあるとのこと。
妻側の不満
夫側の不満
夫婦でお互いが現実を見ぬふりをして、人生後半戦に突入したらどうなるか。
『一緒にいるだけで虚しい気持ちになる』なら、不満はますますつのる一方です。
40代になって人生の後半戦を、夫婦二人が足並みをそろえてやっていけるかどうかを考えるのが、夫婦関係を見直す、ということです。
他人には聞けない、40代以降の夫婦がどのように考えているのか、について紹介しています。
日本では晩婚化が進んでいるといわれていますよね。
内閣府の発表では、数年前の平成27年度(2015年)調査の平均初婚年齢は、男性31.1歳、女性29.4歳。参考→内閣府の資料
これは平成になってから30年で男性で約2歳、女性では約3歳も上昇しているんです。
その一方で結婚した夫婦の3分の1が別れるという離婚の割合もあります。
ということは、時間をかけて相手を選んでも決してうまくいくわけではない、ということですね。
人は誰でも経験を積めば考え方や嗜好が変わるし、
周囲の環境変化に応じて生活や習慣も、新しいものを身につけていくものですよね。
だから、結婚生活だって20年も30年も経てば、人生をともにしていきたいというパートナー像が、結婚当初のものとちがってくるのはしょうがないことなんです。
その一方で、惰性で結婚生活をしていると、お互いに似てくるところも多くなります。
考え方とか価値観が夫婦で似てくると、顔つきも似てくる感じがしますよね。
夫婦が、日常生活が惰性になって、馴れ合いの関係になってしまうと、妻は女を捨てて、夫も男を捨ててしまうものです。
結婚生活が、夫婦でお互いに良い影響があるか、ないかが出てくるのが40代だったりしますね。
気がついたら何年も、仮面夫婦になっていて、もちろん夜の夫婦生活もなくなったり、
あっても苦行で、愛情のかけらすらなかったりするのが40代の夫婦です。
女を捨てた妻を見ても、夫からすれば「おっ〇いがついたおっさん」です。
男を捨てた夫なんて「ち○こがついたクソババア」です。
こうなると、悪い意味でおっさんとクソババアの似た者同士の40代夫婦ですよね。
お互いにいい影響を与え合える、美人妻とイケメン夫の似た者夫婦同士の関係を続けるには、
今までの夫婦関係を見直すことも必要だったりするんです。
夫婦の愛情には、熱力学の法則が働きます。
熱は高い方から低い方へと移動します。
同じように、離婚したいと思う40代の妻あるいは夫への愛情も、冷めることはあっても、再度燃え上がることはありません。
気持ちだけでもガンバってみても、下りのエスカレーターを上るくらい、冷める力のほうが大きいものです。
そう思った方が間違いは少ないです。
もうすでに、下向きの愛情の力に、気力で登ろうとしているかもしれませんね。
問題は、今後も夫婦関係を継続していけるかどうか、です
問題を解決するために、30代後半から50代のはじめあたりまでの40代を中心とした夫婦は、改めて自分の人生を見直してリセットする手段として、離婚を選びます。
下向きの愛情の力に、気力で乗り超えようとがんばることが、40代夫婦が愛ある結婚を続けるのが難しい理由です。
離婚したいと思いつつ、ふと「離婚する」と、どちらともなく言ってしまう。
でも、離婚を言い出した後は、ほとんどの場合夫婦二人が冷静に話し合うことが難しくなります。
離婚を口にしたケンカをすると、修復が不可能になる場合すらあります。
特に、離婚後の財産のことについては話し合えないとこじれることも多いです。
離婚について話し合う前には家の財産チェックをしておいた方がいいです。
離婚したいと思ったら、ある程度、家にある財産を把握していると、心の余裕を持つことができます。
大まかでいいのでまずは、この家にどれくらいの夫婦での財産があるのかを把握することです。
ドタバタで経済的に損してしまうと、その先の人生が暗いものになってしまいます。
自宅を所有しているなら、どれくらい財産価値があるかを知っておけば間違いないですね。
男性がキャリアを積み成長していく一方で、家庭に入ってしまった女性は同じようにはなれません。
あるとき気がつくと、夫婦はまるでそぐわない同士になっていることがあるのです。
夫婦の会話がかみ合わなくなってしまうような例はいくらでもあります。
人生のリセットという意味では、必ずしも問題は新しい相手だけとは限りません。
結婚を機に家庭に入った女性達が、改めて自分の人生というものを考えることが少なくないのもまさにこの40代という年齢です。
30歳になる前に、と思って駆け込むように結婚してからかれこれ20年ほど結婚生活を送っている方の相談でした。
妻は当時の同僚でした。結婚生活に不満はなかったのですが、ここ5年ほどで、どうも いまの妻とまるで話が合わなくなってきた んです。
どういうことですか?
妻は、是が非でも大企業、と考えてそんな相談を持ちかけます。
誰か知り合いはいないのか、とか、そこそこのセミナーがいいとか...
でも、私はこれからのグローバルな実力主義社会では、自分のやりたいこと・熱意を持てることに進んだ方がいいとおもうんです。
それでいつも口論になります。たいていそんな具合です。
「やり直すなら今」
この感覚に男女の差はありません。
でも大きく違いがあるとすれば、
男性の場合、その肩を押すのが別の女性である場合が多いのに対し、
女性は異性の存在を必要としないという点でしょう。
女性の自立で大きくひっかかるのは、経済面ですよね。
40代でパートの方や専業主婦だと、再就職も簡単ではないし、たとえ正社員になれても低収入のことが多いです。
経済的には不利でも、結婚前にやりたかったことや、主婦をしながら新しく見つけた趣味や仕事にかけてみたい、
夫と暮らすよりその方が自分にとって重要だと考える妻もいます。
覚悟を決めれば、女性のほうが遙かに強い存在なのかもしれませんね。
ロシアの作家ゴーリキは夫婦に関して次のような言葉を遺しています。
夫婦とはお互いが鎖で結ばれた徒刑囚なのだ。だから夫婦は足並みをそろえて歩かなければならない。
そう、夫婦とは、足並みをそろえて歩かないと、転倒してしまいます。
人は年月とともに変わります。
結婚したときは愛し合っていた二人が、いまも同じ気持ちかわからない。
だから「このままでいいのか」を改めて見直す必要があるのが40代です。
人の気持ちが変わるのは仕方のないことです。
そのときは「一生変わらない」と思っても、時間がいつの間にか変えてしまいます。
いろいろな事情が変えてしまいます。
一人の人間が、同じ気持ちをずっと持ち続けるのは、想像以上に難しいです。
もしかしたら、そんなことはできないのかもしれないくらいです。
「やっと告白の始まる頃はもう飽きている」
という詩人リルケの言葉は真実なのです。
結婚して子供ができて、何年も経つと、未来なんて夢見てはいけないと思っているようになりました。
というより、将来のことは考えないようにしていたんです。
結婚していると、将来のことは配偶者抜きではなかなか考えられなくなってしまいがちですよね。
人生は自分がもっと幸せになって、未来は好きなように選択できるのが本来の姿です。
男は仕事があるからガス抜きできますが、妻は夫ほど器用にガス抜きができないかもしれません。
幸せを感じる手段がないと、不満をためにためて、結局、熟年離婚ということになってしまいます。
そうならないためにも、離婚したいと思う40代で一度、夫婦の関係はきっちり見直すことが大切です。
本当はもう離婚したい!でも修復の可能性もあるかな、と思っているなら考え方を変えることで夫婦仲が改善するかもしれません。
→夫婦関係修復、改善に役立つコミュニケーション術
結婚生活に疲れてくる40代夫婦は、なにかの引き金で勢いで離婚してしまうことも多いんですよね。
離婚後が幸せなら、勢い離婚が成功!となるんでしょうが、勢いで離婚する前に、冷静に状況を見つめ直すことが大切です。
以下は、離婚を考えている男女に役立つアドバイスです。
離婚は離婚は人生の大きな決断の一つですよね。
急いで判断するのではなく、自分自身の気持ちや原因を冷静に考えることが重要です。
を考慮して、慎重に判断する必要があります。
新しい人生が前向きな気持ちで未来を見据えられるなら、勢い離婚でいきましょう。
でも、迷いがあったり、後悔がある自分しか思い浮かぶことができないなら、まだ離婚はしない方が最善の選択かもしれません。
40代にもなると今までの結婚生活には、`いいこともイヤだと思えることもいろいろありましたよね。
これまでうまくいっていたし、これからもうまくいくことしか考えられない、というなら、リセットなんかする必要はないです。
パートナーとの関係性が、「割り切った関係」に向かうのも40代の特徴です。
でも、たった一人のパートナーの反応だけを気にして生活する毎日は、ストレスを生み出し、増幅させるだけ。
それも、減ることはないです。
だからと言って、パートナーを表向きには排除しないで、上手に自分を自分の人生の中心に置くテクニックを身につけても、
結婚生活には幸せを感じることもなく、やっぱり熟年離婚、という結果だけは避けたいですよね。
40代という、人生の半分近く生きてきて一度リセットすることができる最後の時かもしれません。
無理にがんばるのをやめて、自然にまかせて生きたほうが、本来の自分になれますよ。
将来に臨むことを何でも計画して、その準備ができる時期。
それが夫婦関係を見直すことでもいいかもしれません。
「離婚」を言い出す前にする『離婚』を考えたときすべき準備とは