家出して離婚したいなら不利にならないための準備と手続きのタイミングが重要

家出して離婚したいなら不利にならないための準備と手続きのタイミングが重要

お金と離婚届を準備して計画的に家出する

 

家出なんかしたら大変なことになるのはわかっている。

 

でも、家出するくらい離婚したいんですよね。

 

夫婦が家出するのは、中学生や高校生の家出とは、わけが違います。

 

よっぽどの理由がないと、家出なんてしないものです。

 

結婚して夫婦にまでなって、一度は好きになった相手に、簡単にはピリオドを打つ人はいませんよね。

 

結婚したからこそ、家出するには一大決心が必要なんです。

 

「離婚したいくらいに家出をしたい」

 

実際に家出する一大決心を実行に移す前には、離婚をするための準備は入念にしておいたほうがいいです。

 

ここでは、離婚をしたいために家出する準備とタイミングを紹介します。

 

 

家出して離婚すると不利になる?

家出は離婚では不利なのか

 

「家出」というと、ネガティブな印象を受けますよね。

 

何もかもを置いて、急に行方をくらましてどこかに逃げるイメージがつきまといます。

 

ましてや、結婚していながら家出するとなると、ものすごく責任放棄している印象がありますよね。

 

体に影響があるDVならすぐに家を出て逃げる

”家出”のイメージは、誰に聞いてもせっぱ詰まった感がありますが、もし「身体的なDV」が原因なら、結婚していてもすぐにでも逃げましょう!

 

身の危険があるDVだけは別です。すぐに家を出ましょう!

 

病院で診察して、診断書があれば、たとえ家出状態だったとしても絶対に不利にはなりません。

 

DV以外の理由で家出すると不利になる可能性もあり

微妙なのは、DV以外の離婚理由がある家出です。

 

結婚していると、民法などの法律が関わってきます。

 

婚姻している夫婦のどちらかが、家出をすると、法律に引っかかる項目として、悪意の遺棄と呼ばれるものがあるからです。

 

悪意の遺棄とは、簡単に言ってしまえば、夫婦がやるべきことをわざとやらなくしてしまうことです。

 

働けるのに働かなかったり、子供の育児を放棄したり、家事をやらなかったりした場合などもそうなんですね。

 

家出するというのは、「わざと」「放棄」する最たるものに当たりそうです。

 

となると、家出=悪意の遺棄?にはならないのか、と思いますよね。

 

 

結婚しているのに思いつきで家出する、というのは考えづらいですよね。

 

理由があれば、「わざと」家出したとは言えないんですね。

 

夫婦で家庭を築いていれば、理由なく家出しないものです。

 

だから「DVから逃れる」という理由は、悪意の遺棄に当たらないです。

 

さらに言えば、夫婦関係を見直すために冷却期間を置くための別居も、家でには該当しません。

 

よっぽど特殊な人でない限り、家庭のある大人が、ふらっと家出しないですよね。

 

後々、たとえ調停や離婚裁判になったとしても、家出した理由が、「悪意の遺棄」に該当しなければ、離婚するときに不利にはなりません。

 

家出したことで離婚する時に慰謝料を取られないか?

 

家出をしたら、夜になると、寝泊りする場所が必要ですよね。

 

街をさまよい続けるわけにもいかないですしね。

 

数日、数週間、数ヶ月、と期間が長くなればなるほど、生活する場所が必要です。

 

 

妻である女性の方が、家出して異性の家に転がり込むと、何かとまずいですよね。

 

となると、家出した先が「男性」のところだったら、離婚裁判をしてでも慰謝料をふんだくろうと激怒してしまいますね。

 

夫に妻が家出するとは思ってもいなかった。

 

まったく心当たりがない、と思い込んでいるならば、『妻がいなくなって淋しい』気持ちの方が大きいことが多いです。

 

家出された夫の方は、最初のうちは”未練”や”怒り”など負の感情を持っているものなんですね。

 

ただ、妻が家出をした後に、生活している場が「男性宅」だと話は違ってきます。

 

家出だと言い張っている妻は本当は浮気している

 

生活場所が浮気の相手などであれば、法的に訴えてくることが目に見えています。

 

浮気相手からも慰謝料を取るために、憎悪と呆れる気持ちであふれてますね。

 

離婚するための家出なのであれば、最初は無難なところで「実家に帰る」方がいいです。

 

もし、親から離婚を責められ実家に帰れないようであるならば、あらかじめ”異性の匂いのない”アパートなりを借りる計画しておくべきです。

 

そもそも慰謝料は、損害が発生したときに認められるもので、離婚では「浮気」「DV」などに限られています。

 

家出したことで離婚する時に慰謝料をとられないようにするためには、異性臭は消しておいたほうがいいですね。

 

財産分与 に関しては、家出したとしても、もらえるものはもらえます。

 

ただ、家出する前には、実際に住んでいる家にある財産の把握しておいたほうがいいです。

 

実際に離婚する段階になって、財産分与などで分配する際にうやむやになったり、夫婦の財産が隠されたりするかもしれないからです

 

大まかでいいのでまずは、この家に夫婦での財産が、どれくらいあるのかを把握することです。
電化製品など細かいものは後回しです。

 

その際には、現在の家の価値と住宅ローンの残高はあらかじめ計算しておくと、有利に離婚条件を展開できる可能性があります。


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家出して離婚する決断は本来の自分を取り戻す

離婚のための家出は本来の自分を取り戻す

 

家出までする理由は、夫婦の数だけあると言ってもいいくらいです。

 

家出する理由=離婚したい理由

 

と同じですよね。

 

離婚理由で最も多い理由は「性格が合わない」というのはよく言われます。

 

修復が不可能な夫婦は、どんな理由だか思い出せないくらい多くの原因があるので、性格の不一致という結論になってしまうんですね。

 

夫婦の”ソリ”が合わなければ、たとえこれから、何年、何十年一緒に居ようが、仮面夫婦で家庭内別居の状態が続き、ただの同居人なだけです。

 

 

ただの同居人感覚で、「夫婦」としての形を維持しているだけってことですよね。

 

夫婦という人間関係も、破綻してしまうと、あっけない夫婦関係になってしまいますよね。

 

人間関係が破綻する時は、実にあっけないです。

 

今にも家出したいくらい離婚を考えているのに、「子供の事を考えると、我慢すれば・・・」という気持ちが、ブレーキをかけている人も多いですよね。

 

もし、このまま憎しみ、恨み、ののしりを重ねながら、夫婦として最後までもたれ合うなら、すさまじい情景ではあるんですけど、よくあるかなしい現実です。

 

離婚したいと思い始めた気持ちは、女性は一度”イヤ”になると絶対もどらないものです。

 

女性は一度嫌いになると、気持ちがもどらないことがほとんどですしね。

 

嫌悪をつのらせながらも”離婚”に踏み切ることもできないから、『家出』という決断をとるというのは、本来の自分を取り戻す行動です。

 

離婚するための家出「前」の手続き

 

離婚するために思い切って家出する前に、気になるのは、いろいろな手続きですよね。

 

とり急ぎ、”家出”としてあらかじめ準備しておきたい手続きは3つです。

 

それが、

  1. 離婚届の準備
  2. 携帯の解約
  3. 当面の生活分のお金

です。

 

離婚届の準備

 

離婚届は、ネットでダウンロードもできますが、提出は形式が決まっている紙の用紙になるので、あらかじめ役所で入手しておいたほうがいいです。
離婚届はダウンロードできるけど取り寄せたほうがいい

 

いつでも離婚できるように、仲がいいときでも離婚届を手元に用意している夫婦もいるそうです。

 

離婚届には、あらかじめ記入できるところは全て記入しておきます。

 

離婚後の子供の親権者をどちらにするかなどの項目もありますが、この時点では自分の希望するように書いておきましょうね。

 

この時点で相談すると、家出しようとしていることも察知されてしまいます。

 

離婚届を渡すのは、家出をするその時に『離婚する置き手紙と一緒に』というタイミングです。

 

渡すというより、相手が家に帰ると離婚届が置いてある、というドラマでもありがちなシーンですね。

 

離婚届と置手紙

 

離婚届を書くくらい余裕がなければ、走り書きの置き手紙やメモだけ残して置いて、

 

後から手紙で「離婚してください」とシンプルに書いた手紙とともに送付する方法もありです。

 

家を出るどこかのタイミングで、離婚したい意思を出しておいた方が、家出したとしても、

 

探す方としては、なんらかの引っかかるところがあるはずですし、心配を軽減させる効果もあります。

 

携帯の解約

 

本気で家出をして離婚したいと思うなら、自分で携帯電話を解約するのがベストです。

 

最近では、電源が入っていれば居場所を特定できてしまう機能もあったりします。

 

相手の方が、大げさに装って警察沙汰になっていると探しあてられてしまいますからね。

 

電源をOFFにするという方法は、とりあえずの措置くらいにしておいた方がいいですね。

 

当面の生活分のお金

 

お金は、当面の生活分がないとニッチもサッチもいかなくなってしまいます。

 

すぐにお金が底をついてしまうくらいだと、消費者金融に手を出し、さらに・・・・という悪循環になるので、半年分くらいは働かなくても生活できるお金は工面しておくべきですね。

 

家出して離婚しようとする際の持ち物

スーツケース一つで離婚のための家出をする

 

家出するイメージといえば、スーツケースひとつというところでしょうか。

 

持ち物としては、それくらいで十分ですね。

 

離婚届を置くことができなければ、「書いた」離婚届も持っていくことになりますが、

 

勝手に離婚届を出すのは絶対ダメです。犯罪者となってしまいますからね。

 

自分の荷物のみを持っていくのがベストですが、それが、子供と一緒に家出するかは悩ましいです。

 

後のち離婚することになって、もし調停や離婚訴訟になった場合に問題になることもあるからです。

 

最近は「連れ去り」と言われることもあるのですが、子供の親権は”その時点で”育てている方に親権が認められやすいんですね。

 

特に未成年の子供がいる場合には、自分一人だけで家出することとともに、子供のことはせいいっぱい気にしておきましょうね。

 

家出するタイミングは?

離婚のための家出するタイミング

 

準備は整ったし、いざ家出を実行するとなると、離婚する時期を視野に入れて、家出するタイミングを計画する必要があります。

 

子供がいると、離婚をほのめかすタイミングはとても重要になります。

 

やってはいけないのは、無計画に家を飛び出すことです!

 

夫婦ケンカの勢いで家出をすると、離婚すらできなくなります。

 

家出するほど切羽詰まってはいないけど、離婚したいと思う妻が、正月に親族の前で離婚を切り出すのが効果的だったりするんです。

 

ちょうど、4月という新学期の時期からさかのぼって、3ヶ月ほどの間に離婚を済ませてしまおうということなんですね。

 

家出して離婚したいなら不利にならないための準備と手続きのタイミング(まとめとアドバイス)

家出は準備がもっとも大事

 

単なる家出ではなく、離婚のための家出はおおごとになるのはわかっていますよね。

 

だからこそ、離婚しても不利にならない準備は大事です。

 

さらに、家出するタイミングも大事ですが、離婚したら、その後の生活も大事です。

 

離婚のための家出するなら、準備としてお金のことも念頭に入れておいてくださいね