女性の肉食系が目立ってきた離婚原因
現代の日本の離婚率はおよそ33%
結婚している3組に1組が離婚する
最近の男女関係は、男性は草食系、女性は肉食系、とよく言われますよね。
現代の離婚もその傾向が強くなってきていて、離婚原因で主に今までは夫がしてきたことを、妻の方がしている傾向があります。
例えば、DVなどは妻が夫に暴言を浴びせて、夫がウツになってしまう、不倫も妻がバレてもあっけらかんとしている、などです。
結婚の年齢層別に離婚意識をみても、女性の方が強くなってきています。
また、平成に入ってからの、日本の離婚率は約33%で、3組に1組が離婚する、という計算になります。
ここ数年で、急激に離婚数が増えているわけではないのですが、女性の意識と男性の意識の変化は、「離婚原因」では急激なようです。
現代の日本の離婚率を世界レベルで比較
日本の厚生労働省の発表した平成27年度の人口動態統計では、婚姻した数(64万3千人)に、離婚した数(22万2千人)となっています。
1日あたりにすると約620件。
単純に割り算すると、現代の離婚率は、3組に1組が離婚するおよそ33%、という数字になるんですね。
実際には「その年の結婚件数に対して、3割強の離婚件数がある」という意味です。
ただ、人口動態統計に出ているデータを人口の割合で計算した数字も出ていて、1000人いたら1.77人が離婚している、という数値も出ています。
この数字を世界の離婚率のランキングにすると、日本は36位なんですね。
統計の方法で結果が違うので一概には言えないのですが、世界的に見れば、日本の離婚率はそれほど、悪くないんじゃない?とも言えそうですよね。
離婚意識も年齢層によってさまざま
離婚に対する意識も大きく変化しましたよね。
離婚、というと人生の一部分でうまくいかなくなった感は変らないです。
だから、世間体を気にしていると、落伍者の烙印を押されたように思ってしまいます。
でも、人間で全てがうまくいってる人って、あんまりいませんよね。
結婚生活をしている人は、むしろ、うまくいっていっている人なんかいないんじゃないでしょうか。
やはり、家庭内のことは親しい友人にも話しずらいことなので、抱え込んでしまうんですよね。
だから、「離婚したい」と思うのは、自然なことです。
離婚は特別なことじゃなっている
かつては夫婦関係が悪化しても
- 子供のために我慢するべき
- 離婚は世間体が悪い
などと、離婚したくても我慢する(特に女性が)という考え方が主流でした。
ところが、今では離婚はいわば当たり前、とはいかないまでも、どこの夫婦にもあり得ること、ととらえる人が多くなってきていますね。
離婚を特別視しない世代が増加したものも離婚が増え続けている理由の一つかもしれませんね。
最近の離婚傾向でよく見られるのは、いわゆる「逆DV」といわれる現象です。
今までは女性から男性へのDVというと、ほとんどが言葉の暴力でしたが、最近では、夫に手を上げる妻のケースが増えています。
若い夫婦の離婚意識
結婚したばかりの若い夫婦にありがちなのが、強い妻です。
最近の言葉では、草食系の男性が増えて、肉食系の女性が増えた。
つまり、優しい男性が増えて、きつい女性が増えたということです。
優しい男性といっても頼りない、というわけではなく、本当に女性に対してジェントルマンのように優しいのです。
いくら妻が暴力をふるっても、決してやり返さないし、攻撃しない、仕方なしに逃げるのです。
子供の頃から「女性に暴力をふるってはいけない」という教育がされていたのかもしれません。
これに対して、女性の方は、男女平等同意識が高く、男性に対してもミスを許さず潔癖な人が多いのです。
社会にもてはやされたり、能力以上に認められる機会が増えたのか、自分が「できる」と思い込んでいる、勘違いの女性が増えている傾向です。
妻の方は家事が苦手で、実家に依存している方もいます。
結婚前に母親に頼り切って、家事も何もしないで暮らし、そのまま結婚したはいいが、「家事をやれよ」と言われただけで、夫が許せなくなってしまうのです。
子供がいない夫婦に特に多いです。
離婚率は、結婚してから4年目までが、非常に高くなっています。離婚する人のほぼ半数以上がこの期間に離婚するデータもあります。
「離婚したい」とおもったら、その後の夫婦生活は『我慢する』『修復する』『離婚する』の3つの選択肢しかありません。
結婚して数年経ったこの時期に、『離婚する』を選択する夫婦が多いのも特徴です。
中年の離婚意識
中年層になると、子供のこと、仕事のことなどを考慮して結婚は我慢 した方がいい、という考えを持っている夫婦が多いです。
だから、離婚することも『子どものために』という、自分以外の理由をつけて我慢している夫婦が多いです。
自分よりも外からの目を大切にする、という発想が強い影響を与えている年齢でもあります。
もちろんそのこと自体は悪いことではないのですが、最近ではドラマの影響などもあって、男女問わず不倫がはやっています。
子供いて、小学校になると今までより手がかからなくなって、妻の方は少しだけ時間的な余裕も出てきます。
夫の方も、仕事をしてちょうど役職に付くかつかないかの時期で、脂がのってきています。
そこで、夫婦間で刺激がなくなって、配偶者以外の出会いがあると、浮気や不倫に入ることもおおいです。
出会い系サイトなどが、あまりに一般的になったこともあるからかもしれません。
わからないところで、我慢を発散するために、自分の価値観を大切に生きるのは間違っていないですが、極端にそれだけを追求すると周りに迷惑をかけすぎてしまう結果になりがちです。
一度きりの人生だから、、、というのも、自分の好きなように何でもやっていい、となると危険な一面があります。
突っ走ってしまうと家庭崩壊になってしまいます。
もし、浮気や不倫を感じたとしても、すぐにはおおごとにせず「証拠集め」から作戦を練ってくださいね。
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熟年層の離婚意識
熟年層の夫婦になると、横柄な夫に我慢に我慢を重ねて、ひたすら耐えてきた妻が、夫の定年退職などを機に、一気に爆発することが多いですね。
これがいわゆる熟年離婚の特徴です。
改正年金分割法の施行などもあって、熟年離婚は増えていますが、実際に離婚した後のことをあまり考えていないケースも多いです。
熟年離婚はお金の面だけで考えるなら、はっきりいってプラスにはなりません。
マイナス面の経済的には苦しくなる、ということは覚悟の上で熟年離婚することです。
離婚というと「慰謝料」を思い浮かべる人もいますが、慰謝料は片方に原因があって生じるものです。
→慰謝料を払うのは責任があるときだけ
なにか責任がないと、支払われません。
熟年夫婦だと、「25年前に浮気された精神的苦痛がある」ということもあるかもしれません。
でも、慰謝料にも時効があります。20年の期間がたつと消滅してしまう権利なんです。
「そんな前のことを持ち出すな」と夫に言われたら、感情的には納得していなくても、法的にはまるで保護されていない、ということなんです。
いくら証拠が残っていても、時効を持ち出されたら何もなかったことになります。
経済的にもマイナスになり、法的にも保護されていない熟年夫婦が離婚するにはかなりの覚悟を決めなければなりません。
熟年夫婦に限って言えば、女性が強くなってきても、今まで妻の方が仕事という経済的なものがなければ、女性の方が強くなった、とは言いがたいところです。
妻としては、今まで子供や家庭のことを理由にして、離婚という決断を逃げてきたわけです。
横柄な夫に我慢に我慢を重ねて、ひたすら耐えてきた妻の代償と考えるしかありません。
「忍耐」から「自分らしく」へは熟年離婚にも
『離婚したい』と思ったときには、「離婚する」「修復する」「我慢する」という3つの選択肢があります。
その中で、今までの長い結婚生活で我慢ができたのなら、これから先も我慢できるはずです。
戦後生まれで「男女平等」の教育を受けて育ちながら、結婚の現場では不平等を感じて、不満を抱く世代の女性たちも数多くいます。
そんな女性たちが、子育て後の人生は自分のために自分らしくいきたい、と思い始めたことが、熟年離婚の増加にもつながっているようです。
そんな世の中でも、やはり離婚した、離婚する、というと周りの反応は大きいものです。友人や知り合いよりも、身内や家族の方が反応が大きく「世間体」を気にする年配世代だとなおさらです。
そんな世間体を乗り越えて離婚した体験談です。
結局は、熟年夫婦は経済的なことに限っていえば、2人とも働いて夫婦で暮らすというのがベストな選択といえます。
現代の離婚は、どの年齢層でも、いままでよく言われていた、浮気、夫の暴力、働かない、借金というような定番的な離婚原因では片付けられなくなっているというのが現実で、多様化しているんです。
離婚のことで悩んでいたり知りたいことがあれば、まずは家庭裁判所に行くといいです。
もちろん、「離婚できるか、できないか」の判断はしてくれませんが、主に手続き的なことであれば、わかりやすく教えてもらえます。
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