離婚を決断したら離婚のための資金準備をする
離婚後の生活の手立てを考えることを優先します
離婚したい、と心の底から決断した。
その時に、まず何をどのようにすればいいのか、考えてしまいますよね。
まずすることは、
お金に関する準備をしておく
ことです。
離婚したら、生活するだけでもお金がかかってきます。
このときに、最初から別れる相手からもらうお金をアテにしてちゃだめですよ。
慰謝料、財産分与、養育費・・・あてになりません。
離婚すると、専業主婦やパートで働いている方などは、
急減に収入が減ります!
実際の額が減る、というより、使うべきお金が増える、と言った方がいいのかもしれません。
離婚後の生活の見通しが立たないうちは、離婚はおすすめできません。
専門家への依頼や別居、引っ越しなどをするなら、離婚にはそれ相応の費用がかかります。
離婚時にいきなり夫婦のお金を分割するのではなく、
まずは、自分名義の貯金を用意しましょうね。
目安として当面の資金として、300万円程度は用意した方がいいでしょう!
ここでは、離婚する、と決めてから離婚届を出すまで、
流れを確認しながら、必要なお金と解決すべき問題をチェックしてみますね。
離婚すると決めたなら
離婚したい!と思う状態から、離婚する覚悟が決まったら、離婚について交渉がはじまる、と思い込むことです。
交渉といっても、自分でできることや家族の役割分担など、現在と過去、そして将来についての交渉ですね。
お互いに不満や悩みを持っていることを打ち明けるようなものなので、クロージングはあまり期待できません。
もし、ここで前向きになって生活できるくらいなら、離婚したいとは思わないでしょうからね。
もう、離婚すると固く決めたら、こじれてでも仲直りする必要はないんです。
結婚している間は相手に思いを伝えられなかった人も、全てをぶつけることができますよね。
たいていは、どちらかが
そこまでひどいことを言うか?
ってくらい、後ろ足で砂をかけないと、別れられない場合も多いです。
ある意味で人生の一部を精算するようなものですからね。
だからこそ、離婚を後悔しないために離婚に関する、知恵や情報なども必要です。
頼り頼られる人的ネットワークってものすごく大事です。
人と人のつながり、思いやり、日々の積み重ね、コミュニケーション
そういうお金で買えないようなものって、作ろうと思っても1日や2日くらいじゃ無理なんですよね。
離婚を決断したら、「あのとき離婚しておいてよかった」と思えるように、前向きに行動する気持ちで過ごすことで心に平静がでてきます。
離婚の大まかな流れ
離婚する時の流れはこんな感じです。
- 離婚を決意
- 夫婦による話し合い
- 離婚届の作成と提出
- 離婚後の手続き
- 離婚後の子育て
それぞれの流れの中に、法律が絡んできて、こじれちゃったりすると、
調停離婚や離婚訴訟、弁護士への相談などなど細々としたことが入ってきます。
お互いできるだけ円満に「離婚したい!」というのであれば→協議離婚
どちらか一方が、「離婚したくない」となっちゃうと、調停
さらに話し合いがつかないと、離婚裁判になります。
どれかひとつでも問題があると、それだけスムーズに手続きをすることができなくなってしまいます。
まずは相手が改心しても、離婚の意志は固いか、もう一度考えてみましょう。
自分の決意度のチェックですね。
100%までいかなくても、80%は離婚の意思がないと、ブレてしまい離婚が長期化する可能性もあります。
そして、ある程度の離婚の流れとスケジュールをイメージしておくことが重要です。
離婚は縁切りではなく、新しい関係の再構築です。
時がたてば、気持ちも柔軟になって、別れた相手への憎しみも消えていきます。
離婚のときに問題になるのは、親権・財産のことがほとんどです。
離婚したいと思いつつ、離婚を言い出した後は、夫婦二人が冷静に話し合うことが難しくなります。
こじれて「離婚」も話し合えないとも多いです。
だから、離婚について話し合う前に家の財産チェックをしておいた方がいいです。
大まかでいいのでまずは、この家にどれくらいの夫婦での財産があるのかを把握することです。
電化製品など細かいものは後回しです。
その際には、現在の自宅の価値と住宅ローンの残高はあらかじめ計算しておくと、有利に離婚条件を展開できる可能性があります。
ネットでならおよそ60秒で、かんたんに自宅の不動産価格がわかります。
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離婚届を出すまでに解決すべきこと
離婚の決断をしたときから、離婚届を出すまでの間に、最低限決めておきたい事があります。
逆に言えば、この2つは、離婚するときにもめる事の多いんです。
離婚の条件でよく問題になるものをまとめてみました。
未成年の子供がいる場合の問題
- どちらが引き取って育てるか
(親権者の決定)
- 養育費の金額と支払い方法
- 子供と別れて暮らす親がどのように子供と面会するか(面会交渉権)
お金の問題
- 婚姻期間中に協力して築いた財産をどう分けるか(財産分与)
- 住宅ローンや借金はどう清算するか
- 離婚の原因を作った第三者(不倫相手など)への慰謝料の請求
- 別居中(離婚成立まで)の生活費(婚姻費用)の請求
- 弁護士や調査会社などに依頼する場合の費用
戸籍と姓の問題
離婚後の戸籍によって、「姓」が変わることもありますよね。
子供がかかわってくる場合、年頃の年齢になると、なかなか親の思い通りにいかないこともあります。
離婚後の生活の問題
- どこに住むのか。転居の場合は引っ越し費用、家賃など
- 離婚後の生活費はどうするのか
- 仕事はどうするのか
- 子供が小さい場合は保育をどうするのか
- 転居による子供の転校について
- 子供の進学のための費用はどうするのか
離婚したいという気持ちは固まっているけど、離婚するための手続きがわからない、
慰謝料、財産分与、養育費、子供の親権などについての悩みがあれば、法律相談を利用する方がいいですね。
もちろん、弁護士に知り合いがいれば、直接出向いて相談してもいいです。
独りよがりの考えでは解決しないことは、専門家のアドバイスで、すんなり解決することも多いです。
もし、離婚のメリットやデメリットを客観的に知りたいのなら、法律に詳しい弁護士等を訪ねることをおすすめします。
法的にスッキリすると、離婚で思いつめていた心も、精神的にネガティブな気持ちが薄れます。
法律的な解釈が必要なくらいの離婚の相談をしたいならば、最終的には弁護士に相談したほうがいいです。
→離婚したいと思った時に弁護士にする離婚の「相談」と「依頼」
離婚すると決めたらまずは行動すること(まとめ)
「離婚したい」、そう思ったとき、「まず何からすべき」かという方向に考えられる人は、気持ちがだいぶ固まっている人です。
決断できない人は、まず自分の気持ちから納得させようとするんですよね。
自分の気持ちを整理してから、行動に移そうとするタイプです。
「まずすること」からではなくて、気持ちを整理することから始めようとすると、離婚は先送り、と思った方がいいです。
頭では『こうした方がいい』とわかっていても、まだ離婚の決断が欠けているので違和感があるわけです。
離婚は、相手がいることなので、悩んでも考えても、自分以外の人を変えることはできません。
考えるほど、『まだいいか、、、』と保留にしてしまうものです。
本当は「離婚したいのか」「したくないのか」わからず、
自分にある違和感を埋めるために、長いこと考え込んだり、悩んだりを続けて、結局、我慢する生活を続けちゃうんですよね。
反対に、
「離婚したいけどまず何からすべき?」
と、気持ちが整理できているなら
同じこと繰り返し、悩んだり考え込まないので、時間だけ消費して決断の機会を逃すことはないからです。
離婚した後に幸せになる人は、実は離婚前にすでに決まっています。
→離婚して幸せになった人と不幸な人の違いは2つ|離婚時に既に決まっている
「まずは何から」と考える人と、「気持ちの整理から入る人」
その違いは、「行動」なんです。
踏ん切りがついてから行動をするのではなく、行動をするから踏ん切りがつくんですね。
つまり「離婚したい」と思ったら、「まずすること」をやらなきゃ決断はできないってことです。
そのために、離婚後の生活の手立てを考えることから計画を練ってみましょね。