モラハラもDV
「誰のおかげでメシが食えてるんだ!」
このフレーズを言われると、いい気分はしないですよね。
ネガティブな気持ちになってしまいます。
この言葉を言われて、モラハラを意識し始めて離婚したい、と考える原因になっているという方が大勢います。
モラハラな夫なのか?
これが普通じゃないの?
「子どものために」離婚は無理
こういった理由で離婚しない夫婦も多いです。
モラハラな男性は、”悪いことしてる”という自覚が全くないんですね。
悪いことしてる、と気が付いても、骨の髄まで染み付いてるから直らないんです。
モラハラを離婚の原因にして「離婚したい」と思う人が、
どれくらいの程度があれば離婚の決意をしたらいいのか、詳しく説明します。
モラハラの典型的な事例
最初のうちは 思いやりのある優しい人だったんです。結婚後も同じで、どちらかというと少し臆病なところもある人なんです。
それが変わってきたのは、ここ5年くらいのことだと思います。
旦那さんが仕事上でなにか変化でもあったとかがきっかけ?
最初は責任ある立場について疲れているんだろうなぁ、と思っていました。
仕事上で責任ある立場になると、生活も不規則になるしね。
「食事は何を食べたいですか?」と尋ねても、ふっと厳しい視線を投げるだけで、以前から好きだったサカナのムニエルを作っても手をつけてもらえなくなったんです。
そのうちに今度は「なんでもいい」とぶっきらぼうな答えに、たまにはパン食もいいかと思ってご飯を出さなかったら、自分で冷蔵庫にあった凍らせたご飯をわざわざ一人分だけ解凍したんです。
そのイライラした様子に、私が逆に開き直ると、「ごめんwww」と泣き落としされるんです。
ご主人の気持ちがわからないようになってきたんですね。
「10年も一緒にいるのにオレの好きなものがわからないのか!」
;と怒鳴られたり、
「誰のおかげでメシが食えてるんだ!」
と決まり文句のように、言われると、
ビクビクしながら今後もつきあっていくなんてもう無理だと思ってしまいますよね。
体がチジミ上がる毎日。
そんな生活が数年も続くと、マヒしてしまうこともあるのですが、
気づいたら、離婚を考え出すんですよね。
この人は自分が可愛いだけ。
自分の苦しさや劣等感から逃げるために、利用している
これがわかると、モラハラから逃れる方法が見つかりやすいです。
モラルハラスメントとは?
モラルハラスメントとは「精神的な嫌がらせ」「精神的暴力」「精神的虐待」とも言われています。
フランスの精神科医マリー=フランス・イルゴイエンスが提唱した定義で、
肉体的な暴力と同じくらい相手を傷つける、言葉や態度などによる精神的な暴力のことです。
モラハラ(モラルハラスメント)は、少しずつ精神と肉体をむしばんでいきます。
肉体的な暴力とは違って、気づきにくいDVのモラルハラスメント。
これは、家庭内のことや、日常生活の些細なことでも、自分の機嫌が優先して、思い通りにならないと怒鳴りつけて、理不尽な理由で責めつづけるのが精神的暴力の典型例です。
一般的によく言われる暴力的なDVのように目に見える傷がないので、他人にもわかりづらくて、
我慢強い人ほど長期間にわたって自分がモラハラの被害者であることになかなか気がつかないものです。
昔からずっと、家庭内で起こる夫婦間の暴力と言えばDV(家庭内暴力)ばかりが注目されてきました。
ところが、実際にはそれに類する相談は年々減ってきていて、
逆に急増しているのがモラハラです。
言葉や態度によって人の心を傷つけ、心が壊れるまでゆがめてしまうような行為のことです。
他人には痛みが理解されにくいのですが、中には自殺にまで追い込まれるケースもあります。
精神的な暴力は肉体的な暴力と同じ程度に、
場合によっては肉体的な暴力以上に人を傷つけるもので、これも犯罪です。
モラルハラスメントは、肉体的な暴力を伴いません。
怒鳴ったり、ネチネチだったりのことが多いです。
暴力の直前で、殴るフリをして寸前で止めたりするとかいうのもあります。
夫が妻にモラハラをする頭の中でどうなっているかというと、
どうやって妻を追い詰めるかという目で見るとわかるようになります。
たとえば、夫がとる行動は「オレはおまえに対して非常な怒りを感じているんだぞ」という態度です。
これが一番やっかいなことです。
なぜなら「態度」は証拠にならないからです。
精神的暴力DVのモラハラで離婚すべき限度は?
まず、頭に入れておきたいのは、モラハラ夫は治らない ということです。
一生懸命こちらの方でどうにかしてあげよう、と努力などしてもどうにもならない、ということです。
モラハラが原因で離婚した女性は
「私の優柔不断さが子供達にいらぬ傷を負わせたのだ、と思い知った。
そして、夫への憎悪の感情が生まれた。」
という人がいます。
そして、
「モラルハラスメントに対する認識も、その加害者についての認識も甘かった。
モラハラ夫を相手に、普通の人のように対応しようとした自分の甘さに腹が立った。」
と。
モラハラ夫は、見栄っ張りが多く、実際には精神的にもろいところがあったりして、泣き落としにかかることもあります。
「お前がいないとダメだ。お願いだから戻ってくれ。寂しくて死にそうだ」
と。
これは明らかな「脅し」の後の「泣き落とし」です。
こうなって、母性がくすぐられて、意味のない努力がまたはじまると、どんどん悪化していきます。
この「泣き落とし」が始まったらもう離婚レベル、と判断していいです。
ただ、離婚したいと思いつつ、離婚を言い出した後は、夫婦二人が冷静に話し合うことが難しくなります。
こじれてメンタルがイライラし「離婚」も話し合えないとも多いです。
だから、離婚について話し合う前に家の財産チェックをしておいた方がいいです。
もし自宅などの不動産を所有しているのなら、売却したらどれくらいの価格になるかを出して、資産価値からの処分を検討しておきましょう。
住宅ローンはその価格から差し引きます。
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モラハラの方法
セクシャルハラスメントやパワーハラスメントもモラルハラスメントの一種と考えられています。
フランスの精神科医、マリー・フランス・イルゴイエンヌ氏は、
著書の「モラルハラスメント」(1999年)の中で、加害者が相手を不安に陥れるために使う方法について以下のように記しています。
- 相手の考えを嘲弄し、確信を揺るがせる
- 相手に言葉をかけない
- 人前で笑いものにする
- 他人の前で悪口を言う
- 釈明する機会を奪う
- 相手の欠陥をからかう
- 相手の判断力や決定に疑いをさしはさむ
- 不愉快なほのめかしをしてどういうことか説明しない
モラルハラスメントの特徴 7つ
- 相手をおとしめる
モラルハラスメントの加害者は、相手の立場をおとしめようとします。相手の弱点を突き、愚か者呼ばわりし、それを周りの人に言いふらします。
加害者は相手を否定することで自分を肯定します。 - 否定感をほのめかす
加害者ははっきりとした言葉ではなく、雰囲気や態度によって「私はあなたを認めていない」というメッセージをほのめかします。
深いため息。軽蔑したまなざし。硬い表情。力の入った肩。視線をそらす。無視をする。
どうとでもとれる言い方などで、少しずつ、でも確実に相手を傷つけていきます。
- 問題点をぼかす
加害者は、被害者が悪いとほのめかしますが、どこがどんな風に悪いと思っているのかをはっきりと伝えることはありません。被害者にはどうすることもできません。
加害者にとって重要なことは、問題を解決すると言うことではなく、相手を責め自分が優位に立つことだけです。
- 話をそらす
問題をあいまいにされたとき、被害者はその言葉の意味や問題点をはっきりとさせるために、具体的にたずねることがあります。
しかし、そのようなときでも、加害者は「そういうことを言っているのではない」と否定はしても、何を言いたいのかという具体的なことは言わず、相手の話の中の一つの言葉を取り上げて、その言葉がどんなに問題かを攻撃して、巧みに話をそらしていきます。
- コミュニケーションの拒否
無視されるので話し合いで解決する望みはありません。
被害者は、相手が怒っているということだけしかわからず、混乱させられて不安になります。
- 人を使っての間接的な攻撃
加害者は自分は直接攻撃を仕掛けず、周りの人を操って攻撃をさせることもあります。
加害者は周りの人に、被害者はどんなに問題があるかを一方的に伝え、言葉巧みに味方につけていき、
しだいに支配し、「あなたのため」だと言って、その人が望んでもいないモラルハラスメントをさせることがあります。
- 威圧によるコントロール
加害者は自分が正しいと思っている上に、それをわからせてやるのが当然だ、といいう考えなので「正義をたたき込んでやる」という意識で、心の中に土足で入り込みます。
それによって、被害者を威圧し、恐怖感を与えます。
これらがいったん始まると、数週間から数ヶ月続けることもあります。。
たとえば、妻が夫からこうした仕打ちを受けていなると、妻はいつのまにか夫に支配され、
夫の思い通りに操られ、自分で考えたり行動することができなくなります。
決まり文句は、
「俺を怒らせるおまえが悪い」
です。
そう言えば、妻は夫を怒らせてしまったという罪悪感を持つことを計算して言うのです
その上、こんなに夫を怒らせてしまう私が悪い、、、、と思い込んでしまうのです。
そして、夫の帰宅時間が近づくと、倦怠感に襲われたり、緊張感が走って憂鬱になったりします。
そして、軽い症状で鬱病の手前が始まります。
頭痛や胃が痛くなったり、吐き気、動悸がすごくなったり、不眠などの身体症状が出てくることもあります。
妻は何とか機嫌をとろうとしたり、話し合いを求めたりしますが、話しかけても無視をするので聞いてもらえません。
妻はそうならないように日頃から夫の顔色をうかがう癖がついてしまいます。
これがモラルハラスメントの特徴です。
ほんらいは夫婦関係は対等であるべきなのに、
自分の支配下に置いて、犬と飼い主の主従関係のように従わせようとするのが特徴です。
「無視をする」
「悪いところを並べ立てて言葉による攻撃をする」
「子供の前で暴言を吐く」
「子供にお母さん(お父さん)の悪口を教え込む」
などといった態度にもあらわれます。
この見えにくい暴力は被害者を精神的に殺していきます。
ひどいときには、被害者を自殺に追いやることさえもあるのです。
モラハラへの対策
相手がモラハラで、にっちもさっちもいかないなら、最終的には別れて離婚する地点をイメージしておくことです。
離れる、というのがポイントですね。
一時的な回避策として、別居という手段があります。
とはいえ、モラハラの場合、見栄張りだったり、世間体を気にする傾向にあるんですね。
だから、別居をさせなかったりするので、一気に準備して家出状態で別居します。
なかなか小さい子供がいると、すぐには難しい場合もありますが、『このままの生活でいいの?』という自問自答を繰り返せば、覚悟ある結論が出てくるはずです。
その後、別居開始した後の モラハラの行動と言動を予想すると ある程度の定番コースがあります。
- 謝罪
- 土下座
- 大泣き (死んでやる とか泣き落とし)
- メールやSNSで長文メッセージ
- 別居先への押しかけ
もし、別居先に追ってくるようなことがあれば、モラハラするタイプの人は 自分より格上の人や 権力に弱い傾向にあるので、警察から警告してもらうなどの手段を講じれば、十分に対策なりますよ。
モラハラ夫はエリートが多い?
モラハラ夫には確率的にですが、高学歴&高収入という共通点があります。
その理由として、外に出たときに大きなストレスを受けざるを得ない環境にあるからだ、というのがあります。
外でのストレスに我慢して、家の中では俺様夫になっているわけですね。
→俺様夫と離婚を考える妻が「離婚したい」宣言前に同時進行すべき2つのこと
確かに、まがりにも出世して高い地位と大きな収入をもらう人たちが耐えなければならないストレスは、並大抵のものではないのでしょう。
その反動が家庭内での配慮の足りない言動となってあらわれてしまうのかもしれません。
けれど、その対価が離婚になるんです。
外ではエリート男性と言われているのかもしれませんが、家庭ではその反動の負担が妻にきているんです。
最近では女性の精神的暴力も多い
最近では逆に妻が夫に向けて精神的DVをすることもありますね。
女性のヒステリー は想像以上に過激です。
まして、調停や裁判にまで進むと、証拠が無いと夫と妻のお互いが主張をして、どうしても女が有利になります。
だから、もし、女性が精神的DVや暴言を吐くようなら、スマホのアプリやICレコーダーで奥さんの日常的な言葉のDVを録音です。
身体的暴力だけでなく精神的暴力もDVであることを知るのが大切です。
DVと同様に離婚すべき理由の一つです。
離婚したいと思っている人は、ほとんどの人が法律の専門家に相談しています。