結果的に弁護士に依頼する方がうまくいく
離婚訴訟までしたら、自分の有利になるように結論を持って行きたいと思いますよね。
たとえ、弁護士に離婚訴訟を依頼したとしても、
自分の主張はガンガン裁判所に提出してアピールをしたくもなります。
でも、弁護士に離婚訴訟を依頼したら、でしゃばらずに、
すべてを任せた方が結果的にはうまくいくことが多いです。
特に、離婚裁判で「証拠」を提出するタイミングについては、
素人のアピールと、百戦錬磨の弁護士のアピールとでは、結果が違うことも多いからです。
離婚訴訟で弁護士に依頼した場合の「証拠」を裁判官がどう扱うかについて、詳しく説明しますね。
弁護士と依頼者の関係は大事
弁護士が離婚訴訟を担当して、その依頼者の夫(妻)との間でよく問題になるのは、
裁判所に何をどこまで主張して、証拠として何を提出するか、ということです。
確かに、離婚訴訟を初めて経験するような弁護士の場合、
裁判官の心証やタイミングをあまり考えずに証拠を提出してしまうこともあるかもしれません。
しかし、数回の離婚訴訟を経験している弁護士であれば、
証拠の提出については任せてしまったほうがいいです。
その意味でも、離婚訴訟で弁護士をつける際には、何度か経験している人の方がいいですね。
弁護士と依頼者の関係は大事で、長くはない離婚訴訟期間を一緒になって進めるわけです。
依頼して任せたのに、でしゃばるとこじれてしまうのは目に見えています。
もし、訴訟の途中で弁護士をの相性が合わなければ、
そのときに解任して変更すればいいんです。
証拠は出せばいいというものではない
弁護士に依頼した方としては、相手方があることないこと主張してきたり、いろいろな証拠を提出してきたら、
こちらも対抗して、より多くのことを主張したり、
もっとたくさんの証拠を提出したくなったりすることもあります。
証拠ってガンガン出したほうが、真実味がありそうな気がします。
離婚訴訟は、いくら証拠を出しても、裁判官が納得していなければ、まるで意味のないものになってしまうんです。
いや、わかってほしいという思いもありますよね。
しかし、依頼している弁護士が、答弁書にそうした主張を書いたり、
証拠書類を裁判所に提出したりすることに消極的なのはよくあることなんです。
こういった場合には、弁護士の意見に従う方がいいです。
やたらと証拠を提出した場合の裁判官の心証
裁判官や弁護士の目から見て、
明らかに必要のない書類が、やたらに提出されているという状況を、
裁判官は
「弁護士が必要ないと説明しているにもかかわらず、
依頼者が納得しないで強健に要求してくるために、やむなく書類を提出しているのだろう。
このような状況が生まれるとすれば、
弁護士が依頼者との関係で力不足であるか、
依頼者が人の意見に耳を傾けない強情な人間であるか、
いずれかと推測される」
と考えます。
依頼した弁護士が、裁判官の目から見て力不足に思われてしまうことも、
自分自身が強情な人間に見られることも、離婚訴訟においてはいいことはありません。
「そういうデメリットがあってもいいから、この書類だけは出して欲しい」
という信念があるのなら別ですが、
そうでなければ、弁護士が必要ないと言っている書類を無理に提出することは、避けた方がいいです。
もし、浮気や不倫を原因として離婚訴訟を起こしているなら、「証拠」は最重要なポイントです。
必ず証拠をつかんで、弁護士に証拠提出のタイミングや素材を任せましょう。
浮気が原因で離婚裁判をする際には、浮気の証拠が必要となります。
事実上、肉体関係を証明できなければ慰謝料はほとんど認められません。
探偵に依頼すると、確実な証拠を集めることができ、離婚裁判をしても勝つ可能性が非常に高くなります。