俺様夫というと、典型的な亭主関白をイメージしますよね。
古風で亭主関白な夫と、三歩下がって歩く妻
亭主関白は昭和の時代にはまだ、男らしい頼りがいのある印象もあったものですが、いまは、俺様夫=亭主関白=モラハラ夫と悪い印象ばっかりです。
妻からしたら疲れるだけの存在です。
俺様夫に嫌気がさして、離婚が頭をよぎった妻がすることは、
の二つです。
俺様夫と離婚したいと思っていたとしても、すぐには結婚生活を「続ける」「続けない」の結論はなかなか出せないものですよね。
俺様夫の横柄レベルが大きいと、
迷うところです。
ただ、もんもんと結婚生活を続けて、いきなり『離婚』という最終の決断を出すのは賢い方法ではないです。
解決策として、俺様夫の手なずけと、離婚の準備の二つの方向を同時進行しておくことです。
ここでは、俺様夫と一緒にいて疲れてしまった妻が、離婚を考えるようになったときにすべき2つのことを紹介します。
俺様も見方によっては、男らしい面がある、ともいえますよね。
結婚前のお付き合いの時は、「俺様」ではなく、どちらかと言えば『男らしさ』を感じてしまっているんですよね。
うちの夫は、付き合っている時からものすごい俺様っぽい性格は分かってはいたんです。
自分を強く見せていないとやっていけない俺様タイプの夫になってしまうと、妻としては離婚を考えてしまいますよね。
『俺様夫と離婚したい』と思うと悪い特徴しか思い浮かびませんが、良い面がでている俺様夫の場合は違います。
いい意味での封建的な俺様夫だと、「俺様」が食いたいものを食べるから、と夫が自分で調理してご飯を作ったりするんですよね。
妻が重い荷物を持っていた際には、黙って持ってくれたりすると、頼りがいがあったりするものです。
俺様夫でも、優しさと頼もしさ、そして面白くて知性も持った素晴らしい夫だったりする場合もあります。
そんな頼りがいもある人であれば、いくつかの欠点はあったにしても『離婚したい』という思いには到達しないですよね。
それに対して、離婚したいと思う俺様夫は、真逆な俺様気質なんですね。
たとえば、
こんな特徴があります。
いい面がない俺様夫は、なにもかもが自分中心で、「俺様=男らしい」ではないんですね。
俺様夫の負の面だけの夫は、「長男重視」「男尊女卑」の強い環境で育っていることが多いです。
そこで育った母親の姿を妻に求めがちなんですね。
そういう環境で育つと、いつの間にか妻になった人にも求めているんです。
「俺様夫」は、そんな母親にした父親を見て育っているので、表面的な父の威厳の部分だけを真似しています。
だから、『子供の病気』と『俺様のご飯』のどちらが優先するかと言えば、俺様のご飯なんですよね。
自己中心的な夫に、協調性を求めることはできません。
お互いの違いを尊重しあって強調するなんてことは、頭にないんです。
さらに、この手の俺様夫は、まともに会話ができません。
話がこじれたり、聞きたくない内容だと「忙しい」だのと言ってごまかすか、携帯いじったり、無視、聞き流す、ふざけた返答をする、と言う態度をとります。
プライドが許さないので、間違いを指摘しても「偉そうに言うな!」と逆ギレしたり。
自分が悪くても一切謝りません。
自分の要求が満たされないとトコトン貫きとおします。言いたい放題、やりたい放題なんです。
離婚したいと思うような俺様夫は、男性という力で、妻で弱い女性を自分の思うようにしたいんですね。
そしてそれで自分のプライドを保っている
結局のところお山の大将と同じで、小心者なんです。
こういう俺様夫は、「離婚したい」と妻が言っても、「勝手にどうぞ。やれるならやってみろ」と返されるがオチです。
だけど弁護士や裁判所など自分が勝てなさそうな相手が出てくると途端に引っ込みます。
俺様夫と離婚したいと思ったら、ある程度、家にある財産を把握していると、心の余裕を持つことができます。
弁護士との相談や家庭裁判所の離婚相談する際には、離婚後の話まで進められるので、先が読めるようになるからです。
離婚する時に、住宅ローンがあると、財産がゼロになる可能性もあります。
財産分与で損しないためには、自宅の価値を把握しておくことを後回しにしなければ大丈夫です。
自宅が財産になるかをチェックする方法は、住宅ローンと自宅の価値を比較するだけです。
→住宅ローンがあるときの財産があるかのチェック方法
離婚したくなるようなタイプの俺様夫は、要するに子供なんですよね。
自分が一番で、大切にしてくれないとすねちゃうんです。
子供の場合はすねてダダを嫌々ってなるんですが、俺様夫の場合は、キレちゃうってところです。
うまいこと「はいはい」と言ってスルーすることができる俺様夫タイプであれば、簡単に手玉にとることができるんですけど…
まるで家政婦のように扱われて、離婚したいと考えているなら、離婚の準備と同時進行で俺様夫を変えてみる方法も試してみることです。
夫としてではなく、子どもを褒めるようにうまくおだてて操る方法が効果があります。
効果のありなしで、離婚するのかしないのか、結果が変わってくるかもしれませんよ。
「俺が稼いでやっているんだ。
つべこべ文句言わずに俺のいう通りにやっていればいいんだよ。」
昭和の時代には多かったのですが、平成、令和になってもまだ多いんですね。
完全に上から目線で、奥さんをいわば隷属者として扱っています。
問題なのは「◯◯してやっている」という言葉なんですね。
だからつい奥さんもその言葉に反応して、
「あんたばかりが働いているじゃない。私だって 家事をやってあげてるでしょ!」
と返して、夫婦喧嘩が絶えない、というパターンですよね。
誰だって、高圧的な物言いをされたら気分を害します。
俺様夫の上から目線の言葉が夫婦関係、日常生活の全てをつまらなくさせますよね。
こういう「◯◯してやってる」を乱発する俺様夫のほとんどは、外ではあまり評価されていないんですね。
俺様夫は、家の中では「俺は会社ではすごいんだぞ」と妻に洗脳させていたりするパターンもあります。
本当は自分がそれほど優れてないことをうすうす認識していて、でも、自分を大きく見せたいストレスがたまってしまっていることを知っているんですね。
だから、そのうっぷんを家庭に持ち込んでいるケースが多いんです。
めちゃくちゃメンタルの弱い人なんです。
モラハラの俺様夫は、虐待して操作する人が必要なので、身近な妻がターゲットになっているんですね。
そういう俺様夫は、実はさみしい存在なんだと考えてあげるしかないんですね。
いじめっ子のようにいきがっている言葉の裏をみると、本音が隠されています。
「こんなにおれは苦しいんだ。頑張っているんだよ。だから、認めてくれよ」
誰かに認めてもらいたい、つまり、承認欲求が強いんですね。
こんな威圧的な物言いをする俺様夫には、相手を尊重して認めることで、コロリと変わるケースが多々あります。
うまくおだてて操るんです。
夫婦喧嘩に発展しそうなところでも、偉そうな言葉遣いをされても、言いたいことをちょっとだけ我慢して言い方を変えると、おだてに乗ってきます。話し合いにならないところを演技でするようなイメージですね。
「すごい!」
「頑張ってるね♪」
「大丈夫?」
これだけで男は
「よっしゃー!おれ、頑張るわ!」
ってなるものです。
「私が幸せなのは、あなたの頑張りがあるからよ」
なんて一言を演技で嘘でもいいから言っていると、男は舞い上がります。単純ですからね。
それが男性のサガというものです。
生粋のしたたかさを持っている女性ならではの対応です。
俺様夫を乗せることができれば、お手のものです。
「すごい」と褒めたら調子に乗っちゃってしまうかもしれません。調子に乗ったら夫は現実に直面して落ち込むはずです。
そこをまた「すごい」と褒めるんですね。
この繰り返しで、男性の自信はちょっとずつ大きくなっていくものです。
一番身近にいる女性である妻が選ぶ言葉によって、男性はコロリと変えることができてしまいます。
妻側が意固地になればなるほど、俺様夫も意固地になります。
相手の力を利用して投げる合気道のようなものですね。
もちろん、褒めたら図に乗って、俺様度合いが余計にひどくならないかっていうのは心配ですよね。
そこまで無神経で調子に乗るようなダメな旦那だったら、気軽にプチ別居するなどの実力行使で最終チェックですね。
たいがいの俺様夫は偉そうなくせして、家事などはほとんど奥さん任せなので、1日くらいはなんとかなるかもしれませんが、2日目以降は、きっとギブアップするはずです。
離婚したい俺様夫に誉め言葉なんて…と思う気持ちは大きいですよね。
そもそも、どんなに堂々としているように見えていても、支配欲のある俺様夫はセルフイメージが低いものです。
もし、俺様夫と離婚したいと思っていても、もしかしたら変わるかも、という期待を持っているなら、最後の結婚生活のテストだと思ってやってみる価値はあります。
俺様夫をうまく乗せてコントロールすることで、俺様夫を変えることができるかもしれません。
同時進行で、もしかしたら離婚の時のために、現実的な財産のチェックや別々の暮らしをする準備をしておくことです。
→『離婚』を考えたときすべき準備