結婚記念日といえば、お祝いしたり、されたりもしますよね。
「記念」というくらいなので、明るい雰囲気を想像します。
夫婦によっては毎年、花束や食事でお祝いするという家庭もありますよね。
ふだんは夫婦仲が冷めていても、日頃からコミニュケーション不足なら、結婚記念日に補っておく夫婦もいます。
その結婚記念日のお祝い品?が「離婚届」だったら、驚きを通り越して、ア然としますよね。
結婚記念日に離婚届が突きつけられる
きっとこうなる前に、必ず前兆はあったはずです。
なんらかの原因が積み重なって、離婚したい気持ちが、続いていたところに
たまたま結婚記念日に離婚するシーンを作り出したのかもしれません。
でも、結婚記念日に離婚するとは、相当準備をしていただろうし、ある意味でドラマティックな演出です。
夫婦としては修復不可能、という意味がそこに突きつけられているものです。
ここでは、実際に結婚記念日に「離婚届」プレゼント?された体験談を紹介します。
伊藤早苗(仮名・42歳)さんと夫 大介(44歳)は結婚して15年目の夫婦でした。
夫婦の間には中学生の娘がいます。
結婚は、早苗さんに惚れて熱烈にプロポーズした大介さんでした。
妻の早苗さんは、結婚後、子供が生まれるまでは共働きで、その後専業主婦でした。
15年目の結婚記念日の日。
早苗さんは、いつものように午前様近くなる夫大介さんの帰りを待っていました。
この日は、特別なメニューで、レストランのようにテーブルいっぱいに料理が並べられていました。
もちろん、結婚記念日というキッカケです。
しかし、早苗さんの心は嬉しいものではありませんでした。
むしろ、その時は「おそらく…」という気持ちが強かったのです。
それは、毎年、結婚記念日など忘れてしまう夫のことを思っているからです。
夫婦で結婚記念日に対して温度差がありました。
結婚してから最初の1年目は、子供がお腹にいた時だったので、その時だけは、大介さんが玄関から入った時に思い出していました。
その後、子供が生まれてからというもの、すでに10年経っても、一度も結婚記念日を思い出したことはありません。
実は、早苗さんは、数年前から計画を立てていました。
結婚記念日に、プレゼントとして離婚届を渡す計画です。
今まで一度も、大介さんからプレゼントはもらったことはありませんでした。
早苗さんからは、毎年1万円前後のものでしたが、プレゼントを選んで渡していました。
専業主婦の今は、それほど高価なものを選べない気持ちがあったことは確かです。
でも、気持ちの中では、毎年、自分なりに気持ちを込めてきたのでした。
ガチャ
マンションの鍵が開きました。
夜11時30分です。
夫の大介さんは、そのまま大きな声で「疲れたぁ」と言いながら、リビングを通り抜けました。
そこで、早苗さんは、大介さんを呼び止め、リビングに用意していた食事を一緒に食べるよう、と言ったのです。
さすがに、食事は冷え切っていましたが、いつもと違うワインが置いてあったり、テーブルクロスがひかれていて、一目で違う雰囲気がわかりました。
でも、大介さんはスルーです。
今日はなんの日か知ってる?
テーブルの食事と、脇に置いてあるプレゼントの包装を見て、
あぁ今日でもう一年経ったのか。
そう言ったのです。
「疲れたから」を連呼する大介さんを、席に座らせて、早苗さんは、淡々を食事を始めました。
もちろん、大介さんから早苗さんへのプレゼントはありません。
数分後、早苗さんはプレゼントを作り笑顔で、夫の大介さんに渡したのです。
そこで開けたプレゼントの中身は、「離婚届」だったのです。
夫の大介さんは、妻があらかじめ用意していた離婚届を見て、一瞬たじろいだのですが、真剣な目の早苗さんを見て気がつきました。
本気で離婚したい、と言っている、と。
離婚すると決めていたので、早苗さんは’自分でも不思議なくらい冷静でした。
その時でも、大介さんは「今さら何いってるんだ」というのが本心でした。
「俺は離婚でもいいし、してもいいと思っている。君はどうしたいんだ」
そこからおよそ1時間ほど、夫婦で話をしました。
もう10年以上ぶりくらいの夫婦の話し合いです。
「修復は可能か?」
というところで、
早苗さんは、無理との返事。
夫大介さんは、離婚届にサインをしたのでした。
今まで、早苗さんは専業主婦になってからというもの、
「誰のおかげで飯が食えていると思ってるんだ!」
という暴言を吐く夫と離婚したい!
あらゆる言葉に散々自尊心を奪われてきたのが、離婚を決めた一つの原因でした。
そのほかにも、精神的なDV、子育てへの無関心など、挙げればきりがないくらい夫への不満はあります。
40代の夫婦ならみんなこれくらい我慢しているんだろう、という気持ちもあったんです。
でも、もう限界でした。
結婚記念日は忘れられても、妻に離婚届を突きつけられた日は、一生忘れない日になってしまったのです。
妻からしてみれば、結婚記念日に離婚届をプレゼントにしたのは、ただ単に区切りをつけただけの意味だったんでしょうか?
夫が忘れる結婚記念日に、最後くらいは印象深い日にして終わりたかった、と言ってましたよ。
日頃の不満をお互いに、いつも言って改善していれば、結婚記念日に離婚、というショッキングなことは起きなかったんでしょうね。
子供がいるので、離婚だけは避けたいとずっと思っていたのですが、離婚の準備を着々と進めているうちに、気持ちの整理がついていったんですね。
なども、決めていました。
この先、どう生活するかもプランを決めていました。
離婚は精神的ダメージとお金かかります。
だから、覚悟は必要です。
新婚でまだホヤホヤなら、「夫婦っていいな」って心の底から思ったりしていたかもしれませんね。
でも、40代になってくると、人生の先行きまでみえてくるものです。
このまま一緒にいたら、銀婚式・金婚式…
イメージできますか?
選択肢は二つです。
40代の結婚記念日になると、
どちらかの日になるんですよね。
「結婚記念日なんか忘れちゃった」
そういう人は、結婚じたいをなかったことにしたい無意識な忘却ですね 笑
この頃になると、お互いに些細なことで思いやりが持てなくて、不穏な雰囲気も流れがちです。
40代前後の結婚記念日で、ムリヤリお祝いして、結婚記念日を機にお互い修復しよう!と思っても、逆効果になります。
最悪の結果、結婚記念日に離婚、という結果にもなりかねません。
離婚したいと思う40代 夫婦の関係をきっちり見直す頃かもにもあるように、ちょうど人生の折り返し地点ですからね。
子供もある程度大きくなって、手がかからなくなるときに、
夫は、仕事・仕事で家庭より仕事優先になる。
妻は、時間的に余裕ができる。
そこで、これまでの人生を振り返ると同時に、これから先の結婚生活を考える時期ですよね。
もし、そこでポジティブに考えられれば、平凡でもこのまま結婚生活を続けられるはずです。
もし、ネガティブにしか将来の予想図が描けないなら、「離婚」を視野に入れてもいいかもしれませんね。
離婚した方が幸せになった人も、たくさんいますよ。
→離婚して幸せになった人と不幸な人の違いは2つ|離婚時に既に決まっている
「離婚」を言い出す前にする『離婚』を考えたときすべき準備とは