いつものように仕事から家に帰ってきたら、家の中が ガラ~ンとしていた。
”置き手紙”と一緒においてあった”離婚届”を見て、別居されてしまったことがわかった。
こんなドラマみたいな展開が自分に降りかかるとは思わないですよね。
でも現実にあることなのです。
起きたことを振り返っても元には戻りません。
これから別居された夫が、とるべき方法は2つです。
家に帰ると、いつもなら飛び出してくるちび達の声が聞こえなかったんですよ。
家の中をいくら探しても、妻と、3歳になる子供の姿はどこにもいなかったんですね。
最近、奥さんの方で変わった様子はなかったですか?
何回も子供達のことで相談されていたんですが、ボクも仕事で疲れていたり面倒だったりで、一度もまともに対応しませんでした。
確かに理不尽だ、なんで自分だけが、って思うかもしれないですよ。
でもそれで発作的に出て行ったりするかなぁ
間違わないでくださいね。
奥さんは発作的に出て行ったんじゃなくて、ちゃんと準備して別居を実行したんです。
最初は数ヶ月前、さんざんふりまわされた子供達をどうにか寝かしつけた後、「これじゃ、もうあなたと一緒にやっていく自信がない」といわれました。
ちょっと思い詰めすぎのところはあるかもしれませんけど、奥さんは離婚したいから別居したこの行動は本気ですよ。
そんなときに利用できる手段が 別居 です。
ドラマや映画などで関係が終わるときに、部屋に戻るといるはずの相手は消えていてがらんとした何もない空間に一人たたずむというシーン・・・・・
たいていの場合は、男性側の夫が会社から帰ってくると、妻と子供がいなかった、ということが多いです。
そんな突然の別居をされたほうは、とまどいが大きいですが、どうしても離婚したい方からすればベストに近い手段です。
別居して出て行かれる前に、奥さんから離婚の話しをされたことはあったとのこと。
思い返すと、そのときは妻の思い詰めた顔が恐かったので、「疲れているんだよ、一晩寝れば大丈夫さ」と適当にごまかしていたんです。
そんなことが何回かあってから、妻は急に何も言わなくなったから忘れてしまったそうです。
別居を用意周到にした妻は、離婚に有利な条件がそろっているように思えますよね。
でも、別居には落とし穴もあります。
たとえ基本的には別居していても、時々自宅に帰ったり、相手と会っていたりしては、離婚の原因とされる「別居」とは認められないこともあり得ます。
もし、別居した妻が不貞行為などをして有責配偶者となった場合は、3~5年程度という通常の別居期間では不足と判断されることが多いです。
なので、
といった正当な理由があることが必要になります。
妻が突然別居した。
夫の方は、置手紙やら状況でやっと別居された事がわかった。
でも、夫としては、まだ離婚する気はない。
この時点で夫が夫がとるべき行動は、2つしかありません。
『夫婦としてやり直し』をすると同時に、『離婚に向けての準備』をする、という行動です。
まずは、やり直しのために動くことです。
何か、妻の方では許せない原因があるから、出て行ったわけなのです。
どうしても妻に戻ってきてもらいたいなら、まず土下座してでも謝る。その原因を理解して許してもらうことです。
→男性のための離婚回避マニュアル
もう一つのとるべき行動は、あまり現実を直視したくないかもしれませんが、奥さんの選択肢にはある「離婚」も考えておく必要があります。
いや、ボクは離婚する気なんてありませんから
だから別居されちゃった んですよ。
このまま2~3年経って離婚裁判になってしまうと、男性側の夫が必ず負けるパターンですね。
しかもその間も、お給料の中から婚姻費用として奥さんとお子さんの生活費に、毎月結構な額を払い続けなければいけません。
さらに、離婚の時は資産を半分渡して、それから10年以上養育費を送り続けることになってしまいます。
離婚によって、家族が消えて、大金を失う状況にならないように・・・・・
問題になりがちなのは、親権・財産のことがほとんどです。
夫婦のどちらかが「離婚」を言い出した後は、冷静に話し合うことが難しくなります。
だから、離婚について話し合う前に家の財産チェックをしておいた方がいいですね。
大まかでいいのでまずは、この家にどれくらいの夫婦での財産があるのかを把握することです。
電化製品など細かいものは後回しです。
その際には、現在のご自宅の価値はあらかじめ計算しておくと、有利に離婚条件を展開できる可能性があります。
ご自宅を離婚で売却してもしなくても、財産分与の計算には参集されるからです。
もちろん別居期間が3年~5年以上の続いたとしても、夫婦のどちらともが協議離婚をする気がないのであれば、離婚が成立することはありません。
ということは、お金のやりくりがつくのなら、いつまで別居をしていても問題はないのです。
そういう状態でもいい、というなら無理に「離婚」という決着をつける必要はないです。
1 やり直し、2 離婚に向けての準備、の他にしばらく放置という選択もありです。
ただ、『離婚は嫌だ』と思うだけで、現実に背を向けている状態は、自分にとって良好な結果になることはないです。
「子どもを連れて別居します」と手紙と離婚届が置かれ、突然の妻の別居は、まちがいなく突発的ではありません。
しっかりと準備された別居です。
その時になって、夫は妻の相談を無視していた自分に気がついたり、反省点を認識することもありますよね。
逆切れしてしまうこともあるかもしれません。
突然の別居は離婚に向けて本気のことが多いので、妻が別居し出て行った後にとるべき夫の対応は
という2つの行動をとして同時に進めることです。
「しばらく放置」という選択もあり、婚姻費用という金銭面で現実的ではありませんが、もしかしたら奥さんの作戦勝ち?にハマってしまっているかもしれませんね。
「離婚」を言い出す前にする『離婚』を考えたときすべき準備とは