熟年離婚の理由は、数え上げればきりがない、はずです。
長いこと結婚生活していると、離婚したい理由がたった一つだけしかない、っていう方がおかしいですよね。
ただ、熟年離婚のきっかけとなる理由としては、3つに集約されることが多いです。
それは、
です。
熟年離婚って結婚して何十年も経つ夫婦が離婚することですよね。
何歳からの離婚を熟年離婚というのか、何年以上連れ添った夫婦の離婚をいうのか、熟年離婚の定義は決まってはいないんですよね。
だいたい50代以降で結婚20年以上の夫婦を指すことが多いようですね。
結婚生活が長くなると、残された人生に、「本来の自分になる可能性」と「あきらめ」を天秤にかける時があります。
ここでは、熟年離婚の理由は、たくさんあるけど、「離婚」という実際にスイッチを押すきっかけとなる3つの理由を詳しく紹介します。
日本では昭和の後半から平成にかけて熟年離婚が急増しているんですね。
厚生労働省の調査では、50歳以上の離婚件数が1970年は約5500件だったのが、ピークの2013年には約5万5000件になっています。(厚生労働省の統計より)
ここ50年ほどで熟年離婚の件数がおよそ10倍に増えているんです。
離婚すること自体が特別なことじゃなくなったってことでもありますよね。
特に熟年離婚を理由にして、「離婚する」きっかけとなるのが、夫の定年・子どもの独立・親の介護、です。
会社を定年で退職後、妻が「うざい」と思ってしまう典型は、
こんな夫に多いんですね。
夫の定年 が理由ってことは、働かなくなった夫が家にいてジャマってこと?
夫がサラリーマン生活をずっと送ってきて、定年になるとずっと家にいて、自分は動かないで当たり前のように食事が出るのを待っている姿が続くと・・・・
容易に離婚したくなる図が想像できますよね。
定年退職した夫は会社以外に何もすることがなくて、毎日家でゴロゴロしている、というのはものすごい確率であります。
確かにジャマな扱いになってしまいます。
夫がリタイアして、妻の家事量が増えたのに、夫側からケアがまったくない。
そんな夫を見ているだけでストレスが溜まってしまいますよね。
実際に「夫源病」になった友人もいます(´;ω;`)
子供が自立するまで我慢していたけれど、これからは一人で自由に生きるために離婚をしたいと考える方も多いんです。
→夫の定年退職後に離婚したい妻がとる綿密な準備
子供の独立っていうのも、ずっといた子供が家からいなくなるとぽっかり穴があいちゃう心境なんでしょうね。
そうですね。夫よりも子供の方に愛情がいつの間にか偏っていたりすると、子供がいなくなってしまうと穴が空いたようになっちゃうでしょうね。
最近では親が子離れできない理由が、子供が親元にいるから、ということもあるんですね。
子供が家にいる事によって、夫と二人きりの生活をしなくていいから、っていう理由もあるようです。
つまり、親が子離れできていない、ことではあるんですが、子供の自立を妨げる理由にもなっています。
実際に子離れできない親が、熟年離婚を考える時に、子供に依存してしまうくらいなら、離婚しないほうがいいんですよね。
→熟年離婚の親が子供に頼ることがあっても一線を引く2つのことは?
介護っていうのも高齢化社会の一端を見るようですよね。
ふだんからあんまり仲良くなかったりすると、介護をきっかけに、離婚を考えるでしょうね。
介護は少なからず愛情がなければできません。
愛情がなくなってしまっている夫婦が、義理の両親や夫や妻を介護するのは苦痛でしかありません。
という妻たちからの「介護前離婚」も増えています。
やむを得ず介護することになったら、心の中では「早く終わりにして(死んで)ほしい」と願うようになってしまうんですね。
自分の人生が介護で終わってしまうのって、悲しいですよね。
『肉親でもないし、仲がいいわけでもない義理親の介護をしなければならない。。。。』
『仲良くない相手の介護なんて、イヤ。。。。』
熟年離婚の理由って結婚して間もない人たちとは違った理由なんですよね。
実際に、介護がイヤだから離婚したい、と思っている夫婦もいます。
ただ、実際に離婚しようと思うならお金の準備はしておくことです。
長年、離婚したいと思いつつ言い出せない。
思い切って離婚を言い出した後は、夫婦二人が冷静に話し合うことが難しくなります。
特に、離婚後の財産のことについては話し合えないとこじれることも多いです。
真剣に離婚するなら、お金のことは避けて通れないです。
離婚について話し合う前に家の財産チェックをしておいた方がいいです。
結婚20年というと、税金面でも1回限り使える贈与税の優遇措置(1000万円までは贈与税がかからないというもの)があります。
一生に一度、結婚20年した人だけが使える優遇措置なんです。
その優遇措置を待って、すぐに離婚する、っていう賢い方?もいらっしゃいますね。
財産の分け前はキッチリ獲得し、老後に備えたいですよね。
だいたいでいいのでまずは、この家にどれくらいの夫婦での財産があるのかを把握することです。
その際には、現在の自宅の価値と住宅ローンの残高はあらかじめ計算しておくと、有利に離婚条件を展開できる可能性があります。
ネットでならおよそ60秒で、かんたんに自宅の不動産価格がわかります。
一時盛んに取り上げられた「熟年離婚」です。
熟年離婚については1990年代頃からメディアで取りざたされるようになり、2005年に「熟年離婚」というドラマが放映されて、高視聴率を獲得して注目が集まりましたよね。
婚姻期間が20年以上の離婚を熟年離婚というようです。
想定される年齢は、40代後半からそれ以上の年齢の人でしょうか。
思慮分別もあり、社会経験も豊富なはず、、、、、、
結婚の年数が長くなればなるほど、夫婦げんかの回数が増えて、けんかの中身はひどくなっているような気がします・・・・
けんかが絶えないほとんどの夫婦はそうなんです。
5年、10年、20年、30年、、、、まさに夫婦喧嘩なんて犬も食わぬ状態。
年々、その傾向に拍車がかかるのですが、夫婦の年数を重ねれば重ねるほど、「離婚の原因」を日々の生活の中で発見しにくくなります。
ところで、思い出せるでしょうか?
夫婦喧嘩の後に、相手がどんな顔をしていたのか。
結婚したころならまだ相手の顔を見る機会だってあるかもしれません。
しかし、結婚から年数がたてばたつほど、わざわざ顔を見ようなんて思わなくなります。
だから、結婚して期間が長いほど、熟年離婚の原因を見つけにくいのです。
「離婚」を突然言い出されて、なぜか原因がわからない。
そういう熟年離婚も増えているんですね。
→妻に「離婚したい」と言われたら覚悟は決めた方がいい
結婚の年数が長いほど夫婦生活も長いので、どこに熟年離婚の原因があるのかわからなくなってしまうからでもあるんです。
夫婦間の喧嘩の後を思い出してみると、わだかまりの原因があったりします。
夫婦喧嘩の溝は、だんだん大きくなる気がするんですよね。
夫婦喧嘩が増える理由は、考え方、価値観、人生観の不一致も大きな原因の一つです。
夫婦喧嘩が増える理由は喧嘩の前だけでなく、喧嘩の「後」にもあって、新婚さんと結婚10年目の夫婦ではまるっきり違うのです。
まず結婚当初の夫婦とはいっても、戸籍以外では他人同士です。
だから、結婚したばかりの夫婦でも、小さな喧嘩をするのは仕方ないことです。
喧嘩の最中は相手に対しても、怒りや憎しみ、嫌悪感や不信感を持ってしまうかもしれません。
このころは、そういった負の感情を翌日まで引きずらないんですね。
だから、喧嘩の最後にはお互いが「悪かったよ」「ちょっと言い過ぎた」「ごめんなさい」という具合できちんとあやまりあいましたね。
喧嘩の原因となった夫婦間の溝を、喧嘩をなかったことにして埋めていっているんです。だから、結婚当初の夫婦はともに後腐れなくスッキリとした顔をして仲直りしています。
これが、結婚10年目くらいになる夫婦はわざわざ仲直りをしないのです。
10年も一緒に連れ添っていれば、妻や夫は「空気のような存在で」あやまろうが、あやまらなかろうが、いつもそこにいるのです。
だったら、面倒な仲直りはもちろん、一切何もしないのです。時間が解決してくれるという感じになっているんですね。
もちろん、お互いに何もしなければ何も解決しません。
お互い痛恨を残したままなので、しばらくの間、しかめっ面で仏頂面です。
喧嘩のせいで生まれた負の感情が振り出しに戻ることはなく、喧嘩のたびにどんどん積み重なっていきます。
「あのとき、言ったでしょ!」
というように、以前の喧嘩を都合よく蒸し返されてしまうのです。
喧嘩が喧嘩を誘発する、という悪循環です。
だいたい40代くらいになると、結婚生活や人生を一度は見直すことってあるんですよね。
→40代は夫婦の関係をきっちり見直す頃
結婚年数が長ければ長いほど、喧嘩の回数は増え、中身はひどくなっていくのです。
これが、突然言われる熟年離婚の原因ともいえるものです。
年をとってからの離婚は、老後の生活設計と密接に関わり合っています。
離婚するなら、まず一人で生活していく収入を確保することが必要です。
熟年離婚では、多くの場合は数十年ぶりの一人暮らしが始まることになりますよね。
精神的には、せいせいする一方で、若い頃とは違う年齢的なゲッソリ感や熟年なりのもの寂しさや孤独感も大きくなります。
また、すでに成人して独立している子供との関係はどうなるか、という問題もあります。
ここ最近は、50代になっての離婚相談は、妻の方からが多いんです。
離婚体験談→50代妻の「もうやってられない」離婚
熟年離婚という言葉自体が一人歩きしてしまっている印象もありますが、まずは別居など離婚の前には離婚の準備をするという選択肢を考えてみることも大切なのではないでしょうか。
最近よく言われるのは、熟年離婚の原因として「モラハラ」というモラルハラスメントが社会問題化しています。
心ない自分勝手な言動が原因で、妻たちから三行半をつきつけられる夫が増えているのです。
もともとは価値観等がかなりの部分、似ていると思っている男女が結婚するので、新婚ほやほやで二人がラブラブの時は喧嘩は起こりにくいものです。
それが、子供が生まれて、持ち家の購入、子育て、親の介護など、人生のさまざまなイベントを経験することで、夫婦の「価値観が変化」していきます。
夫と妻の価値観が同じように変化すればいいのですが、実際にはそんなことはありません。
夫は夫で、妻は妻で、違った形で価値観が変化していくんですね。
結果として、二人の間に距離や溝が生じて、それが喧嘩の原因になるわけです。
夫婦ケンカの中に熟年離婚の原因があるのは、結婚期間が長ければ長いほど夫婦喧嘩は起こりやすいからなんですね。
熟年離婚といえども、よく言われる離婚の理由としては、性格の不一致は、熟年離婚には限らないんです。
特徴的なのが、介護、金銭問題が多いことですね。
熟年離婚の主なきっかけは、夫の定年・子供の独立・親の介護の3つで、きっかけはこのどれかにあることが多いです。
不平不満でよく聞かれるのは、
人生80年以上の時代です。
50代以降をどうやって生きるか、あらためて結婚生活を振り返って離婚を考える人も少なくありません。
結婚期間が20年以上の夫婦の離婚は全体のおよそ16%という統計があります。
結婚10年から15年の夫婦の離婚の約1.5倍の件数です。
普段から夫婦でコミュニケーションがとれていれば、離婚なんて考えないんでしょうけど、結婚をして長いこと会話すらないと離婚もおぼろげに考えてしまいますしね。
サラリーマンの妻が離婚する時には、夫の年金の半分をもらえるって制度ができたらしいですね。
「離婚時の年金分割制度」ですね。
でも、年金だけで生活できるほどもらえるわけではないんですね。
2007年から離婚する夫と妻の受け取る年金の不公平を是正するために、「離婚時の年金分割制度」が導入されました。
年金分割については「年金が半分もらえる」などとマスコミなどで取り上げられましたが、簡単に半分とはいかない制度です。
実はこれによって、離婚しても夫の年金の半分が受け取れる、と期待した妻も多くいたようですが、実際に試算をしてみるとそれほど多い金額を受け取れるわけではない、ということがわかって、離婚を思いとどまった妻もいるようです。
熟年離婚はあとあとの経済のこともあるので、慎重に 考えたいですね。
離婚したら夫の扶養を抜けることになるので、収入がないとしても年間数万円くらいは国民健康保険料を払うことになります。
子供や夫に尽くす人生を送ってきて、これからは自分のために生きたい、と考えて離婚したとしても、経済的に厳しい状況になってしまうこともあります。
もちろん、不幸な結婚生活を精算して、新しく人生をやり直すのに、年など関係ない、という気持ちはわからないでもありません。
熟年離婚の場合は、老後の生活をどうするか、仕事や住むところ、生活費、老後の費用など離婚後の具体的な生活設計を考える必要があります。
まずは、病気になった時のことなども考えて、だいたいの試算をしたほうがいいです。
その上で熟年離婚を決意して、十分な準備期間をとって生活資金などをできるだけ貯めるようにするところからスタートですね。
もう若くはないのに、何もかも自分でやっていくというのは想像以上に厳しいです。
離婚の準備や相談をするだけでも、途中でくじける人も多いです。
もしかしたら気に入らない夫でも、離婚するよりは楽な人生かもしれません。
もう熟年離婚を考えている!
親しい友人でも、「離婚」が話題にでるほどの夫婦の関係の相談ってなかなか相談できないですよね。
弁護士さんの相談は、離婚を前提にした話ばかりで、感情を読み取ってもらえません。
離婚のことで悩んでいたり知りたいことがあれば、まずは家庭裁判所に行くといいです。
もちろん、「離婚できるか、できないか」の判断はしてくれませんが、主に手続き的なことを中心に、客観的に、わかりやすく教えてもらえます。