離婚専門の弁護士は狙いを定める方がいい
よく法律相談を、弁護士さんが無料でやっていることがありますよね。
役所の法律相談で月一回くらい法律相談を開催していたりもします。
でも、法律って日常的なことから国がどう動いていくかってことまであらゆることがテリトリーで、
どんな弁護士さんも、すべてに対応できるわけではないんです。
だから、離婚の法律相談をするなら、 離婚専門の弁護士 さんを狙った方がいいです。
ところが、離婚専門の弁護士って、自分で探してもなかなか見つからないんです。
広告に書いてあっても、弁護士が常に離婚の事件を扱っているかはわかりません。
よくある役所の法律相談で、離婚専門弁護士があたる確率はものすごく低いです。
宝くじが当たるより確率は低いかもしれません。
それよりも、離婚の事件をよく扱っている弁護士に狙いを定めて、法律相談をした方が、結局は自分にとって有利な展開に持っていくことができます。
そもそも今の自分にとって、離婚専門の弁護士が必要かどうか、その判断をするための情報を紹介しますね。
そもそも離婚するときに弁護士が必要?
離婚をするときには 弁護士 に相談した方がいいのかな?と思うこともありますよね。
一生に一度くらいしかない離婚(のはず…)なので、法律問題だとわからないことがあって当然だからです。
それほど夫婦間で法律的な争いがなかったり、財産でもめそうになかったら、
協議離婚や調停離婚では、弁護士を頼まなくても当事者だけで離婚を成立させることもできます。
ただ、できるだけスムーズに離婚をしたいのであれば、まず弁護士に相談してみるのもおすすめです。
「離婚したい!」っていう気持ちが固まるのは、すぐに決まりそうですけど、そのほかいろいろなことがすぐに決まりそうにないですね。
客観的に自分たち夫婦の状況を見極めるためにも、弁護士の法律相談を受けるだけでも視点が変わります。
どのような要求ができるのか、どのような解決策があるのか、など
専門家のアドバイスを受けると、今後の離婚の話し合いや進め方にも役立ちます。
法律的な解釈が必要なくらいの離婚の相談をしたいならば、最終的には弁護士に相談したほうがいいです。
→離婚したいと思った時に弁護士にする離婚の「相談」と「依頼」
今後、弁護士に依頼する必要があるかの判断もできます
法律相談と言えば、無料 で受けられるところがよくありますよね。
ほとんど全国の自治体では無料法律相談を行っています。
そういったところで離婚の法律相談を受けてもいいのか、っていうのは気になるところです。
というのも、こういった相談は法律全般についての相談であって、離婚専門の相談ではないんですね。
離婚問題に熟知している離婚専門弁護士さんに当たるとは限りません。
当番制で対応しているので、ベテラン弁護士からチャラい弁護士まで様々です。
確かに、無料の法律相談で、離婚専門弁護士にあたったら、かなり具体的で詳しい法律相談までできます。
でも、国が設立した公的法人の「法テラス」などでは、経済的に余裕がない人を対象に無料法律相談を行っていますが、
比較的経験の浅い弁護士に当たることが多いです。
おそらく、こういった無料の法律相談で離婚問題をしてもらいたいのは、弁護士に相談すると高い費用がかかるというイメージがあるからではないでしょうか。
離婚の法律相談を5回ほど無料で受けたことがありますが、一度も離婚が得意な弁護士さんには当たりませんでした。
有料 でも離婚訴訟の経験のある弁護士の相談を受けた方がよさそうですね。
どうしても、離婚したいという決意が固く、自分で離婚の方向性が固まっているのなら、
費用はかかりますが、各地の弁護士会の法律相談をうけるほうがいいです。
費用的には相談料は30分5000円(税別)が目安ですね。
東京であれば、弁護士会が運営する「家庭法律相談センター」なるものもあります。
法律相談ではないのですが、女性である妻であれば、
各都道府県の婦人相談所(女性相談センター、女性家庭センターなど名称はいろいろです)でも夫婦の不和、離婚、配偶者からの暴力など、電話や面接などでの無料相談を受けています。
もし、まだ、離婚の意思が固まっていないのなら、離婚のメリットやデメリットを客観的に知るために、法律に詳しい弁護士等を訪ねることをおすすめします。
その場合は、無料の法律相談でも大まかなことは教えてくれるはずです。
離婚の法律相談をする前にまずは財産チェック
離婚したいと思いつつ、離婚を言い出した後は、夫婦二人が冷静に話し合うことが難しくなります。
特に、離婚後の財産のことについては話し合えないとこじれることも多いです。
離婚について話し合う前に家の財産チェックをしておいた方がいいです。
離婚相談前に、財産チェックをすることで具体的な金額を含めた財産分与も相談できるからです。
その際には、現在の自宅の価値と住宅ローンの残高はあらかじめ計算しておくと、有利に離婚条件を展開できる可能性があります。
ネットでならおよそ60秒で、かんたんに自宅の不動産価格がわかります。
→売ったらいくらかチェックしてみてください(無料です)
住宅ローンを滞納していたら相談は離婚専門弁護士より専門業者
気をつけておきたいのは、住宅ローンを滞納してしまっている場合です。
住宅ローンの滞納があると、財産処分するにも銀行の了解などを得なければなりません。
住宅ローンが返せないときは、すぐに銀行に行くことです。
早いうちに銀行に行くと、よく言われる「競売で家を失った」状態を避けられることがあります。
それを法的には「任意売却」という手段で行うのですが、法律の専門家で離婚について強い弁護士さんといえども、そのような不動産の売買はできないからです。
するとしたら、任意売却を専門にしている不動産会社に依頼することになります。
離婚について強い弁護士さんは、離婚の法律のプロかもしれませんが、「任意売却」ということになったら、その専門業者にまかせましょう。
離婚専門弁護士に離婚の相談(まとめとアドバイス)
お医者さんにも専門があるように、弁護士にも専門分野があります。
ただ、はた目から見ると全然わからないですよね。まして「弁護士なんて一生かかわらない」って思っていたはずです。
中には、悪徳弁護士のような人もいるので、見極めは大事です。
相性もあります。自分が幸せになるために、ネガティブな感情を持たず、前向きに離婚専門弁護士を選ぶようにしたいですね。
離婚の決断ではなく、手続き的なことで知りたいことがあれば、まずは家庭裁判所に行くといいです。
もちろん、「離婚できるか、できないか」の判断はしてくれませんが、主に手続き的なことであれば、わかりやすく教えてもらえます。