子供にはどうすることもできないときもある
おばあちゃん関係の方が悩ましい
子供がいる家庭の離婚だと、親族関係がどうなってしまうか、気をもめてしまいますよね。
おじいちゃん・おばあちゃん
未成年の子供たちにとっては、離婚しても祖父母との関係がどうなるのかは心配になります。
一方で、自分の両親と離婚の話し合いをして、別れたとしても、
両親が離婚の経験などがない場合には、怒りを向けられることもあります。
離婚の相談をしていたつもりなのに、責められてしまうんですね。
ここでは、離婚したときに、両親や子供がどう思うかについて、紹介します。
両親が自分に怒りを向ける
- 離婚に理解がある両親
- 離婚を経験している親
少なくとも、離婚する立場に立てる親であれば、離婚当事者の気持ちは少しはわかるはずです。
でも、厳格な家庭で、離婚なんて世間に向けて恥ずかしい、
なんて思っている親であれば、離婚することを賛成してくれないかもしれません。
子供にとっての祖父母、わたしの両親は離婚をきっかけに 怒っている んです。
確かに、離婚前に両親と話し合いもして
『子供の面倒は一緒に見る』
『子供たちのことはできるかぎりするから』
という約束などしても、両親は怒り始めるということもあるかもしれません。
それは、子供にとってのお互いの祖父母である、義理の両親も怒り始めるということもあるでしょう。
両親からすると、「離婚するのはまだ我慢が足りないからだ」と思ったりしているようで、
話し合いにならない時もあるんです。
大人も子供と同じように、離婚を通していろいろ痛みを伴う感情をもつものです。
いわゆる、封建的な古い考え方が残っている世代です。おおよそ昭和の前半に生まれた世代ですよね。
古い考え方を持っている両親の世代だと、
自分が我慢して結婚生活を続けてきて、離婚していないからというのもあって、
話し合いうんぬん以前に感情が先走ってしまうかもしれませんね。
そうですね。環境も変わってしまうし、会いたいときに会えるかもわからなくなってしまうんですからね。
離婚して環境が変わることに抵抗がある両親だと、
離婚後は縁遠くなってしまうかもしれませんね。
孫はずっと親と一緒にいるものと思っていたのでしょう。
それに加えて、祖父母は、離婚が孫に与える影響についても心配しているかもしれません。
そういったときに、離婚する方が
何やってるんだ!
ととがめられたりするかもしれません。
子供と義理の両親の関係も、
怒りの気持ちがあらわになってきたりもします。
よくあることの例として、
元妻のほうで子供が育てていて、元夫方の祖父母と孫が過ごすことを快く思わなかったり、
元夫が元妻側の祖父母と過ごすことにいい顔をしなくなることがあります。
それは、離婚で混乱したり、居心地悪く思って怒りに似た感情だったりもしますからね。
結果的に離婚後に親族関係でもめてしまうことは、
いくら離婚前に話し合いしておいてもしょうがないところがあります。
「離婚する」と自分の両親に伝えると、否定的な反応が返ってくることがあります。
- 「がっかりした」
- 「離婚なんて悲しい」
- 「知らせを聞いてびっくりしたぞ」
なんて言われるかもしれません。
でも、両親だって、これらの感情をどうすることもできないのです。
たとえ、そうやって非難したって何の解決にもならなかったとしてもです。
自分が離婚の決断をするのに、時間がかかったように、
他人が理解するのは、もっと時間がかかるはずです。
ましてや、昭和全般の世代の人たちは、離婚することすら快く思っていないことが多いですからね。
もちろんほかのことでもあり得ます。
離婚は、人生をとてもややこしくしますよね。
孫が離婚した後でも、義理の両親と親しく会ったり、手紙を書いたりしたがっているということも忘れてしまうこともありますよね。
ご両親が怒りの気持ちを、孫や子供に対して隠さないということもあるかもしれません。
また、義理の両親とは気まずい関係になってしまいますよね。
我慢していた嫁姑の関係も爆発してしまうかもしれません。
→なぜ嫁と姑はすれ違うの?嫁姑問題が離婚原因に!
子供のサインを見逃さない
離婚前後の話し合いで、両親も含めて決めたことでも、どうしても感情の方が優先してしまうこともあります。
それはそれでしょうがないのですが、
子供(おじいちゃんおばあちゃんにとっては孫)のほうのサインは見逃さずにしましょう。
- 「ママ、おじいちゃんとおばあちゃんに会いたいな。いつ電話したり、手紙を書ける?」
- 「パパ、おばあちゃんと一緒にすごそう。おばあちゃんがいないとさみしい」
- 「おじいちゃん、ママのことを悪くいわれると、困るんだけど」
- 「私のパパのこと、そんな風にいわないでよ、おばあちゃん」
- 「わたしはずっと家族みんなのことが好きよ、おぼえておいてね」
- 「ぼくは、たとえ離婚しても、パパとママどっちも必要なんだよ。そのことを覚えておいて」
- 「わたしには、おじいちゃん、おばあちゃんも必要よ。わすれないで」
子供がこんなことを言い出したら、自分の感情をコントロールして、離婚の事実を受け入れましょう。
時間が過ぎると、両親も義理の両親も、離婚のことを受け入れるはずです。
それまでの間も、たとえ大人が居心地悪いと感じていたり、ぴりぴりしているときでも、
子供は甘えたり、楽しい時間を過ごしたいのですからね。
離婚のことで悩んでいたり知りたいことがあれば、まずは家庭裁判所に行くといいです。
もちろん、「離婚できるか、できないか」の判断はしてくれませんが、主に手続き的なことであれば、わかりやすく教えてもらえます。