離婚訴訟でもわからなかった妻の離婚の理由
「DNA鑑定」や「血液鑑定」と聞くと大きな事件でニュースになることがありますよね。
実際には、親子関係があるのか、を確かめるために、血液鑑定はとにかく離婚訴訟にからみがちです。
あるきっかけで、妻に不信感を抱いた夫が、今まで自分の子供として育ててきた我が子を、
ひょっとしたら妻と浮気相手との間にできた子なのではないか
そう思って親子鑑定をする場合もあります。
すでに離婚した後に親子鑑定 をすることもあります。
少し前までは、DNA鑑定や血液鑑定はとても費用が高く手が出なかったのですが、今は方法も簡単に郵送で調べることができます。
妻が「離婚したい」と言い出した理由が、実は生んだ子供が浮気した男性との間の子供だったという、離婚体験談です。
突然妻が「離婚をしたい」と言い出してきた
二人の子供がいる滝田健司さん(仮名 38歳)は、妻であった美奈子さん(仮名 32歳)と、妻の突然の「離婚したい」との申し出から、離婚することになりました。
話し合いで離婚できず、離婚調停→離婚裁判まで2年の期間を経て、「離婚」という結果になったのですが、腑に落ちませんでした。
気になった子供のDNA鑑定をしたところ・・・・
仲良くやってきたはずの妻から、突然離婚を迫られたんです。
夫婦には子供二人がいて、まだ未成年でした。
理由は、「今の生活に耐えられない」という曖昧なものです。
それにしても、突然いわれると、納得いかないですよね。
納得がいかなかったので、離婚調停に持ち込みました。
しかし、結局、話は平行線を辿ることになってしまって、離婚裁判で離婚が成立したんです。
しかし、やはり妻のあまりに急な離婚の申し出が、どうしても不自然に感じられて納得ができなかったんですね。
ほんの少しだけ妻の言い分に浮かんだ疑念がありました。
そこで、「あるはずのないことだけれど、念のため二人の子供の調査をしたい」と探偵に依頼したところ、DNA鑑定をすることになったのです。
かすかな疑念通り、下の子は妻と不倫相手との間に生まれた子供だったのです。
妻が急に離婚を切り出した本当の理由はここにあった!と確信しました。
それに、過失がある側には親権も認められにくですしね。
真実を知った健司さんは、改めて元妻を相手に、民事訴訟を起こしたのです。
離婚した後に、離婚訴訟でなく民事訴訟を訴えられた、元妻の美奈子さんは、訴状が届いた時点でわかっていました。
そして養育費を取り戻し、さらに、二人の子供の親権も取り戻しました。
今では、父子家庭として幸せに暮らしています。
そうなんです。鑑定で自分の子供でないことがわかった下の子も、一緒に暮らしているんです。
婚姻中に生まれた子供は夫婦の子供が原則
法律上、結婚しているときに生まれた子供は、夫婦の子供と推定される民法の条文があるんですね。
(嫡出の推定)
第772条
- 妻が婚姻中に懐胎した子は、夫の子と推定する。
- (省略)
夫婦が法律上、結婚しているのであれば、役所は夫婦の子供として受け付けます。
たとえば、夫が長年の服役中に妻が子供を生んだ、という明らかな場合は、ひっくり返しやすいのですが、別居していて新しい恋人がいた、となると後々めんどうなことになります。
よく話題になる、離婚後300日問題ですね。
→離婚後300日問題になると大変!離婚でリセット解決する方法とは?
健司さんの下の子供は、DNA鑑定で夫の子供ではない、と判断されたにもかかわらず、法律上は夫婦の子供として推定されるわけです。
もちろん、「推定」なので、今回の訴訟のようにくつがえせば、親子関係がないことになります。
でも実際には、親子の縁とは、必ずしも血のつながりだけで成り立っているわけではないです。
たとえ血縁関係はなくても、共に過ごした時間の長さと心の交流によって、本当の親子になるものです。
この離婚体験談は、離婚後に子供が浮気した相手の子供、ということがわかりました。
もしかしたら浮気かもしれない、と感じたら、まずは証拠です。
もし、浮気が原因で離婚裁判にまでなったら、浮気の証拠が必要となります。
事実上、肉体関係を証明できなければ慰謝料はほとんど認められません。
探偵に依頼すると、確実な証拠を集めることができ、離婚裁判をしても勝つ可能性が非常に高くなります。
DNA鑑定は親子鑑定が多い
DNA型鑑定は、血液型鑑定を目的とした個人からの依頼が少なからずあります。
血液鑑定のうち、圧倒的割合を占めるのは、親子鑑定です。
血液間鑑定は大きく分けると、
- 同胞鑑定(親子や兄弟姉妹など)
- 半同胞鑑定(祖父母や伯父伯母、異母兄弟など)
- 半々同胞鑑定(いとこ兄弟、従姉妹など)
の3つに分類されます。
浮気が離婚原因とわかっていれば、離婚の原因となるのでしょうが、DNA血液鑑定にまで持ち込まれる場合は、依頼する方はみんな複雑な事情を抱えています。
血液型を調べるのに、血を採る必要がない方法で調べることができます。