子供の心のケアには「離婚は子供のせいではない」と伝えること
けんかは子どもによくないってわかっているのに・・・
親よりも不安を感じてます
たび重なる夫婦げんか
冷え切った家庭の空気
ママやパパが家を出て行ったまま帰ってこない・・・・・
子どもがいると夫婦ケンカはいい影響を与えない、ってわかっている
けど、夫婦ケンカをしてしまうことがありますよね。
不仲な両親との暮らしは、どんな小さな子供でも、心に大きな影響を与えてしまいまうんですね。
離婚前後は親子ともストレスが大きいんです
離婚は夫婦当事者だけの問題ではありません。
お互いの親族にもすくなからずの影響はありますが、なんと言っても 子供への影響 があります。
離婚前後の子どもの気持ちって、離婚する親以上に不安だらけなんです。
離婚の前後での子供の心のケアで必要なのは、
「離婚は子供のせいではない」と伝えることです。
ここでは、離婚の前後で子供の心のケアと、同時に、親として認識しておいた方がいいポイントをお伝えしますね。
この数ヶ月、夫婦仲があまりよくなくて、最後に夫と会話したのが、
『離婚しましょ!』と大声で怒鳴りあったケンカだったんです。
そのシーンを子供が見てから、しばらくして子供の体調がいきなり悪くなったんです。
学校にも「行きたくない」と言い出すようになって・・・
子供が感情をどうしようもなくできなくなっているときには、子供の体にも変化が現れることがかります。
風邪をひきやすくなったり、病気をしているわけでもないのにおなかが痛くなったりするかもしれません。
ある日、朝起きたら、学校に行きたくない、ということだってありえます。
夫婦仲が回復できないようなら離婚したいんです。
子供の様子を見ると、悪いことをしてしまってるという気持ちが大きくなっています。
離婚することに怒っているようにも見えるんですよね。
子供は不仲な親にメッセージを発していることがよくありますよ。
たとえば、思いっきり大声でわめきたくなったり、壁を蹴ったりしたくなるとかです。
どうしていいのかわからない「怒り」です。
時には、親だけでなく、先生に口答えしたくなったり、けんかをふっかけたくなることもあるかもしれません。
怒り は親が離婚するときに、子供が普通に感じる気持ちです。
離婚前の子供の気持ち
子供は、これからどうなるのだろう、という不安な気持ち
心のどこかにパパとママが仲直りして楽しい家族に戻ることを心に抱いています。
離婚する前って、自分のことでめいいっぱいでイライラしがちです。
親の方は、自分たちの離婚の事で頭がいっぱいになって、ついつい子どもを怒鳴ってしまうこともありますよね。
それが、子供が精神的に不安定になる悪循環に繋がるんです。
親の方が解決しなければならない離婚問題がたくさん山積みになっている
↓
親も自分のことでいっぱいいっぱい
↓
さらに子供に手がかかる
↓
精神状態も不安定になって、ついつい子供を怒鳴りつけてしまう
こんな 悪循環に陥ってしまう こともあります。
離婚で争っている親にしてみれば、子どもの不安がる気持ちは二の次だと考える人もいるのかもしれないです。
が、子供を含めた家族の全員が離婚の当事者であることを忘れないようにしたいですね。
離婚前の子供の態度は2パターン
子供が親がとうとう離婚になりそうだ、というときの反応はだいたい2種類です。
- 精神的に不安定になる子
- がんばるいい子
精神的に不安定になる子
一つは、パパやママの離婚を前にした不安な気持ちが子供に伝わって、精神的に不安定になってぐずったり、言うことを聞かなくなったり、体の不調を引き起こすこともあります。
このタイプの子は、態度に出てくるので、周りから見てもネガティブな感じがよくわかるんですよね。
がんばるいい子
もう一つは、不安な気持ちを抱きながら親に気を遣う「がんばるいい子」でいる子供もいます。
このがんばりすぎな子も注意が必要です。
そもそも子どもって親がいないと生きていけないですよね。
だから親に嫌われないように、がんばっちゃうわけです。
周囲から見て、しっかりしているようにも見えるので、ついつい安心してしまいますが、いい子も心を痛めているのです。
その子どもの心の中を親がどれくらい自覚しているのか、していないのか。
離婚前の子どもの気持ちは、そこがいちばん大事なところですよね。
離婚までも、「離婚したとしても子供のせいではない」と伝えることで、子供の心のケアをしながら、様子をうかがう余裕くらいは持ちたいですね。
離婚したいと思ったらまずは財産チェック
離婚のときに問題になるのは、親権と財産のことがほとんどです。
離婚したいと思いつつ、離婚を言い出した後は、夫婦二人が冷静に話し合うことが難しくなります。
離婚後の財産のことについて、イライラし、こじれて「離婚」も話し合えないとも多いです。
だから、離婚したいと思ったら、ある程度、家にある財産を把握していると、心の余裕を持つことができます。
大まかでいいのでまずは、この家にどれくらいの夫婦での財産があるのかを把握することです。
その際には、現在の自宅の価値と住宅ローンの残高はあらかじめ計算しておくと、有利に離婚条件を展開できる可能性があります。
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一人で抱え込まない
離婚したいけど、どうしていいものか・・・・どうしようもない状態になってしまったら、一人で抱え込まないで相談すべきところに相談した方がいいです。
場合によっては、心療内科なども受診する方がいい時もあります。
離婚のことで悩んでいたり知りたいことがあれば、まずは家庭裁判所に行くといいです。
もちろん、「離婚できるか、できないか」の判断はしてくれませんが、主に手続き的なことであれば、わかりやすく教えてもらえます。
離婚後の子供の気持ち
親の離婚を経験した子供は
「両親が離婚したのは自分のせいではないのかな」
と自分を責める子供もいるんです。
離れて暮らすことになった親に
「自分は嫌われたのではないかな。捨てられたのではないかな。」
と不安に思ってしまう子供もいます。
特に、離婚してから自分は誰と、どこで暮らすのか、とても不安な思いを抱えているんです。
離婚してシングルマザーとして働き出して子供を預けると、居残りになることもあります。
実際に子供が「居残りさせてママはわたしのこといじめる」って泣きじゃくる子もいるんですね。
急な環境の変化に、子供もどうして離婚する必要があったのか、と不満を持ってしまう表現方法だったりします。
子供に離婚の理由を説明するのは難しいですね。
まだ、子供が小学生以下だったりすると、お金のことだったらお金の価値自体がわからないし、育児放棄・家事放棄ってどういうことで、どのくらいのことどう言えばいいかなどなど....
両親が離婚をすると、今までみたいにいつでも好きなときに好きなだけお母さんやお父さんと過ごせる、というわけにはいきません。
離婚の際には離婚する理由とこれからのことを親の責任としてきちんと説明する必要がありますね。
子供の年齢によっても、離婚の理由によっても説明の仕方は異なるものです。
離婚は子供のせいではないこと
これだけははっきり子供に言っておきましょう!
ママやパパとは一緒に暮らせなくなったけれど、離れていても子供にとっては親であって、愛していること。
これからの生活も心配しなくても大丈夫、なことを、子供に安心感を与えるように伝えます。
親自身に自信がなくても、です。
しっかりしていない親だからこそ子供の心のケアが必要なんです。
納得できない子供もいるでしょうし、納得できない方が多いかもしれませんね。それでも真剣に子供に思いを伝えるのは無駄じゃないですよ。
夫婦それぞれお互いが、どんなに憎い相手でも、子供にとっては親であることは変わらないんです。
離婚後は親が別れた相手の悪口を言ってはいけない
相手の悪口・愚痴・文句を子供に言うのだけは避けましょう!
離婚する原因が夫の借金や不倫だと、どうしても子供にグチっぽく話しちゃうんです。
子供は親の悪口は聞きたくはないんですね。
聞かされた子供としては、離婚の意味がわかるようになると『なんでそんなのと結婚したの』ってとセットになりますからね。
相手のグチ・悪口を言いたくなる気持ち。
でも、
言う方も聞かされる方も誰も得をしないのが、グチ・悪口・文句です
グチ・悪口・文句というのは「自分は悪くない」という主張なんですよね。
離婚したら直接言う相手がいないから、子供や周囲に同意を求めるわけです。
聞いている子供は、味方をしてくれているようでうんざりしています。
自分が変わらなければ何も問題は解決しないので、グチ・悪口・文句を言っている限り、ずっと言い続けるようになってしまいます。
「自分は悪くないんだ」と言って、同意してもらったり、安心したいだけなら、自分は何も変わりませんよ。
離婚したらしたで、新しいスタートを切れるように、自分が意識を変える方が、ずっと幸せになれます。
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離婚後の子供と祖父母の関係
両親が離婚した子供たちの多くは、祖父母との関係がどうなるのかも心配になるようです。
もし、子供に祖父母がいても、おじいちゃんおばあちゃんのままで、孫に対しての特別な気持ちは変わりません。
親子ともにストレスがたまる離婚前後。
親の離婚は子供にとっては大きな衝撃です。
自分の子供の頃を思い出して想像してみるといいかもしれません。
将来にわたって、子供の心に傷を残さないように接していきたいですね。